遺書

ねこです 作

序文
私はいつ死ぬかわからないため予めこれを記しておくことにします。有事の際はこれを皆さん読んでください。(勿論、読まなくても結構ですが)最期まで至らぬ私で本当に申し訳ありません。皆さん、今まで本当にお世話になりました。

1.家族について
この家に生まれたことが、私の人生における最大の幸運にして幸福だったように思います。優しい父、母、弟。私はみんなと生きることができて本当に幸せでした。どうもありがとうございました。
私は父親のことが大好きでした。べったりになったのは、多分、中学生から、ストレスが大きかった反動でしょう。高校生になってもそれは治りませんでしたね。理由は御察しの通りです。仕事ができて、優しく、家事もできる自慢の父でした。大好きな父親でした。家族内で不和が起きたら優しく調停してくれたのはお父さんでしたね。また、好奇心旺盛だった幼い頃の私に根気強くひらがなを教えてくれたのも父でした。おかげで私は二歳で読み聞かせができるくらい文学に親しみをもつことができました。本当にありがとうございました。
母親は急に不機嫌になるところが嫌いでした。あと、狂人のふりをして私にあたるのも。でも、優しいときもあって、私は違和感を覚えることもありましたが、お父さんが忙しいとき、必死に家事をして支えてくれて、本当に感謝しています。
弟は私なんかと違ってすくすくと模範的な児童に育っていきましたね。口が悪いのは難点でしたが、勉強も運動もできて、友達も多く異性にも人気の弟。とてもいい子に育ってくれたと思います。私なんかみたいにならないよう願うばかりです。ただ、逃げ癖は直した方がいいと思うな。
私は家族のことを愛していました。

2.友人について
まずは■■■と■■のことですね。なんだかんだで全部さらけだせるのは二人だけだったなあ。中学の通学路でさ、二人が鬱陶しかったから先にさっさと出て、追いかける靴音がして、二人かな?と思って、全然違う人が通り過ぎていくのが、なんというかすごい寂しかったなあ。かと言って二人がばん!って来たらそれはそれでうざったくて。一人欠けてもズッ友だぞ。早く彼氏作れお前ら。知らんとこで幸せになってろ。
あとは元4組の女子かな。本当の自分?をお前らに見せたことなんて一度もないけど、まあそれでも友達は友達なんだろーなー。まあまあ楽しかったよ。友達ごっこ?大方JKごっこに付き合わされただけだろうけど。
次は■■■■さんかな。■■■■さんは文学を通じて生きづらさとかも話してくれたから、友達になれてよかったなと思います。実はサイエンス生でTwitterフォローを許してたの■■■■さんだけなんだ。■■■■さんなら私の闇とか病みを受け入れる気がして…。他の人には、恐ろしくてできなかったよ。絶対受け入れてもらえないと思った。だから、■■■■さんがいて安心したな。シーグラスありがとう。なんか、私のお土産もシーグラスだったから、シンクロしたみたいで嬉しかったな。
フォロワーについても話した方がいいかな。私がヤバいとき心配してくれてありがとう。鴨川の会参加したかったなあ。ヒズミシェアハウス行ってみたかったなー。私のツイートどうでした?おもんなかった?かなcー。


3.恋について
ここにまず、私の書いた詩二編を添えさせていただきます。
「snow-drop」

恋は粉雪のように、堕ちる


愛は涙に似ていた
降る花がシナプスに似てきれいだった
君は花瓶のようだった 、
ふれたかった ふるえていた

─────。
全身を侵すように花が咲き乱れて、あなたは泣いているように見えた、左の目からこぼれる金木犀の花が、香りが、涙に似ていた。始まって堕ちたあなたドロップ。

つつじのような少年、娼、溢れて、葉脈も、犯して、車道へ、海へ。

海へ

─────
恋も、星も、ハサミで切れなかった執着も怨嗟も愛しさも想いも甘いも詩と言いかけたラブレター、死ねない紫陽花、落花する椿も、剥き出しのバラ一輪も、すべて、すべてあなたに手渡しで渡したい。

少女墜落


「lov」

神よ、限りなく愛すべきあなたを、 心を尽くし、力を尽くして愛します。 アーメン


いつのまにか、


あなたは怪物になっていて、僕だけがそのことを知っていた。それでいて理性的で、孤独なうつくしく黒い瞳。破壊に無自覚的でいながら臆病な優しい怪物。僕はすっかり魅了されてしまって、上位存在のなんたるかを知るようになった。
上位存在の体液を飲みたい、み国は近づくであろう、み国なんかなくても、あなたとともにあることが幸せです。(そのくもった虹彩には…?)神の肉を食べたい、啜りたい、そうすれば近づける気がする、み国、親愛なるあなた、その瞳の向こう、うつくしく、くらい海……。入水、殉死……。都市を映す影、摩擦する街のしずかなる悲鳴のように、死に絶える2つの……。

神殺し ?


■■■■君。
あなたのことが大好きでした。私は。知ってましたか?どっちでもいいんですけど。あなたは知らないふりばかりでしたね。私のこと。嫌いでしたか?どうして?私にはあなたのこと何もわからない。
あなたのことが大好きでした。でも手に入らなかったから私のことが大好きな■■君とおつきあいをしました。いけないことですか?そんなことはないですよね。だってあなたは■■君の友達ですから。■■君くらいしか友達いないですよね。
あなたのことが大好きでした。■■君とおつきあいしてるときもそのことは忘れませんでしたよ、他の男の人と二人で遊んでるときも、ずっと、ずっと、これって褒めてもらえませんか?宗教的熱愛、トケイソウの花言葉だったかな、ああ、なんというかなあ、あなたのことが大好きなんですよ。
ほんとにあなたのことが好きで、でもなんか不幸なあなたを愛してしまうというか、例えばあなたがリスカしてたらめちゃくちゃ嬉しいんですよ。自殺なんてしたらもう美しすぎて吐いちゃうかも。だからやっぱうまくいかなかったのでしょうね、人としてのあなたじゃなく、符号としてのあなたを愛していたから。
勉強ばかりして友達がいないあなたが好きでしたよ、朴訥として穏やかな喋り方が好きでしたよ、所作の一つひとつも、声も、背の高さも大好きだった。でもあなたは別に私のこと好きになりませんでしたね、あなたは私のこと無視して、何度も自殺しようと思ったけど、■■君に申し訳なくて死ねなかったあ。なんだろうね、傲慢だよね。
まあいいや。あなたのことはここまでです。実はもう一編詩があるから、必要なら探して。あと、日記のことなら、■■が知ってると思う。私の誕生日を8進数変換して。まあ、読んでも読まなくてもいいけど。
次に語るべきは■■君のことですね。もちろん君のことも大好きだったよ。だって男性って大抵魅力的だもん。いや、なんだかんだ言って君は特別だったさ。特別に私を好いてくれた人だったから。どうして君が私なんかをそんなに好きだったのかはよくわからないけど、ぜいたくだなあ、と思ったよ。恋してくれる人がありながら別の人に恋をするのは。私は割と大抵の男の人好きだったし君のことも好きだったけど。でもね、どう考えても私の存在は重荷だったと思うんだ。だから悲しまないで、早いとこ人生再スタートしてください。悪いけど私は君のことなんて待ってないから、変な気起こさないでね。私が待ってるのは■■君だけ。おまえはころす。
…最期までこんな私でごめん。やっぱり私は君の愛する価値のない人間だったよ。でも私は君のこと大好きだったさ。じゃあね、元気でね。私のことは早く忘れてね。
ああ、あと■■くんについても書いた方がいいのかな。君は別にそんなに私のこと好きじゃなかったんだと思うけど。酔った勢いで詰ったのはごめん。でもそのとりあえず誰とでも関係持とうとするの私みたいだからやめた方がいいよ。まあ君と恋人になるのもいいかなって思ったのは事実です。面白そうだし、私が好きなのは■■君だし。

跋文
最後に自分語りで締めようと思います。
希死念慮がはっきり現れ始めたのは小学校高学年頃からですが、それ以前にも萌芽としてはあったと思います。小学校の頃は、包丁で喉を刺す妄想がお気に入りでした。それが一番うつくしいと思っていたのでしょう。
中学に入ってからはかなり限界であり、とにかく死にたいという思いが先行していました。しかし、悔しさと負けん気でどうにか、そしてサイエンスフロンティアへの信仰心からどうにか生きて高校受験に合格することができましたから、私が一番生を輝かせたのは中学時代かもしれません。
高校に入ってからは恋多き日々でした。同時に複数人を好きになることもありました。■■君のことも好きになりました。かと思えば別の人を好きになったり、やっぱり■■君が好きになったり。そういう人にはお近づきになろうと努力したので私のことを好きだった人も結構いたと思います。というか正直割とマジで全員好きだったので楽しかったです。
そんな日々を終わらせたのが■■君ですね。静かな求心力で私の全てを奪っていった、そこからは希死念慮と自殺願望の毎日です。電車に轢き殺されたかった。車もいいな。とにかく何か大きなものに無残に潰されたかった。諦めてからも後遺症のようにジクジク痛み、放蕩に生きてもなお症状は悪化し、今では薬に頼る日々です。最近は首吊りとか飛び降り自殺もよく考えるな。私の診断結果は多分双極性障害、ASD、ADDかな。生きづらい人生でした。でも生まれてきたことまで否定はしません。それなりにいい人生でした。でももう楽にさせてください。そういう思いです。

遺書

遺書

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-06-21

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