夏なのに。

夏なのに。

友達と別れて二人きり。
授業終わりに話すのなんていつぶりだろう。
あなたからの問いかけに、開き直って答える。

あなたの前では、いつもより、清楚でかわいげのある、女の子らしいわたしを演じてたの。

砕けない言葉で、意識しすぎて、緊張してうまく話せなくていつも自己嫌悪。

臆病なあたしは、明るくていつも笑顔なあの子みたいに、あなたと話せない。

聞きたいことも、話したいことも山ほどあるのに。

2人きりなのに、3人分の距離。

うまく笑えない、天気はいいのに。
話したいのに、話せない。

言葉が出てこない、声が出ない。

天気はいいのに、暑いのに、夏なのに。
じれったい、むずがゆい。

じゃあね、告げたあなたに。
そっけなく、返事をする。

また、言えなくて、2回目の恋が終わる。

夏なのに。

夏が近いので、書いてみました。
花火大会とか、お祭りとか、BBQとか、プールとか、海とか。夏はイベントがいっぱいでいいですよねー。お祭りの屋台の焼き鳥とレモンチューハイが楽しみな私です。

夏なのに。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-21

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