小さな靴

灰色

君の白い指先が僕の前を指さす。
白い時計の秒針の先を見つめて
肩を寄せあうような時間。
血液型。
君の髪までの距離感。
瞳に映る汚れた僕のこと。
小さな靴と綺麗な羽、
忘れた声。

おおいぬ座を探しにいこう。
君の瞼、飲み下した。
「また、駄目だったね」
夜にへばりつく。
とどめを刺されぬまま
引きずっていくように。
「ここまでは全部夢」
小さな靴を見つけたい。
「じゃあね、また明日」
「透明になりたい」
「綺麗に消えたい」
「誰も見えないように」
僕を殺して、君のその手で。

小さな靴

小さな靴

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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