失楽園

桐原 水刃

燭光のおとす息づかい
(かけがえのないものが欠けていく

俄かにみれば
とりとめもない話でしかないのか
日々が虫食いになっていく

(やまない雨音に埋め尽くされて……

すれ違った瞬間を
「待って」
いつも思い出すのは失意のまなざし
(カサブタが半信半疑に疼いている

手に入れては失くして、
失くしては手に入れて、
そうやって選び抜かれた日々を忘れていく

もっと何気ない歪みに気がつけたなら
あなたをみたす楽園を感じられる?

失楽園

失楽園

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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