シーラカンスとシーライト

嗄鳥鳴夏

どうんどうん
ふかいうみみたい
ざっとう

古い話 もうやめよう
暗い空から満月が照らして素性をあからさまにする
首を振って いいから
それで何もかもが正しいと君が言うなら
もう いいんだ 興味はないから

シーラカンスみたいに
深い底で黙っていれば誰も気にしない
シーライトみたいに
涙の中でぼやけていれば何の感情も抱かない
訳もなく家を飛び出す人間なんて居ない

長い話 もうやめよう
胸一杯の溜め息が出てこの時間を無駄にする
明日が無くても いいから
僕の声に耳を貸さずに君が怒り狂うなら
もう いいんだ 三度目は無いから

散りそうな花みたいに
限りなく咲いていれば誰かは愛でてくれる
死んだ人みたいに
世界の何処かで生きていればきっといつか救われる
訳も無く道を進み行く人なんて居ない

シーラカンスとシーライト

シーラカンスとシーライト

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-06-07

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