空き箱

あの時していた話の殆どを忘れたよ
君のことを傷付けたのは
これからも変わりはしないけど
いつか誰かのことを幸せにした
そんな思い出もあるんだ

笑いながらも苦しみながら生きていたよ
過去のことを思い出しても
真実は分かりやしないけど
今を後悔しないように生きてきた
そんな気がするんだ

一分一秒 経つ度に
何かの終わりが近づいている
暗闇の中 もがいたって
何にも答えが出ない夜はある
でも そんなことがあったから
今があるんだろう

どうにかして過去に戻ったってさ
人は実にどうしようもない
どうにか未来に行ったってさ
立ち尽くして致仕方がない
そう我慢しながら生きるんだ

幸せの為には今とちょっと先ともっと先を
意識して生きなければならない
どれだけ理由があったって
心を捨ててしまえば正義は無い
そんな時もあるんだ

一生一瞬 思う旅に
何個の意味を見出した
人生の最中 喚いたって
何かと許されることもある
そう 始まってしまったから
終わりがあるんだろう

心を空っぽにして生きていけたら
どんなに楽だろう
何も失うものが無ければ
人はどれだけ自由だろう
そう君が教えてくれたろう

空き箱

空き箱

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-05

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