青たん

「また青たんが増えてる。」

私は他人事の様に思った。
何処で打ったかも分からない傷が知らぬ間に増えている事が不思議だったが押しても痛みは無かったので気にはしなかった。

だから,彼も気付かないのだろう。

私が髪型を変えたって、
メイクを変えたって、
ファッションを変えたって。

彼は気付かず私と接する。

それは、私が気にしてないから。
彼の事を青たんの様に。

青たん

青たん

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-17

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