よるも障も茨の花

私が先なら
そういう数に揃えて逝きたい

はお、皆様
ご機嫌いかがでしょうか。

私は
まーまーです。

はい、いきなり
読む気を無くすような
ご挨拶をぶちかましたところで
今回のテーマは

【薔薇】

です。

6月の誕生花と言えば薔薇

百合や紫陽花など
他にも言われている花はあり
いずれも素敵なお花ですが
一番有名なのは
やはり
薔薇でしょうね。

BGMには
60年代オールディーズ
ドイツのバンド
Rainbowsさんの【バラバラ】をどうぞ。

はい、
それでは進めて参りましょうか。


実は先日も書き込んだような気がしますが

と、ある方のご紹介により
薔薇について触れる機会がありまして

もともと影響されやすい性格も手伝い
薔薇に興味が湧いてしまいました。

件の知人から
数冊の薔薇図鑑を手渡され…

こちらがいずれも分厚くて
それでも性分からなのか
どういう訳か読破しようとしてしまい
なんとなく
毎日
眺めているうちに

薔薇がとても素晴らしいものに
思えてきたのです。

洗脳

なのでしょうか。

いわば

【 マインド コントローズ 】

薔薇の品種はとても数が多く
今現在で数万種を超え
そして
いまこの時も
勇次郎が強くなって行くかの如く
薔薇も新品種が増え続けているのだそう。

それだけ
昔から現代に至るまで
愛好家が多いのですね。

流石は園芸の女王

ならば

園芸の王様は?

と言えば
それは決めぬが華、
なのだと。

東洋ランに牡丹、
チューリップなんかも愛好家は
世界中に居ますし

盆栽もいまや世界のbonsaiですからね。

WBC

と、言えば一般的には
野球でしょうけど
盆栽愛好家ならば

世界盆栽大会の事です。

前置きはこのくらいで…
しかし
薔薇って良いですよね!

なんといっても
高価で豪華なのが良い。


もし
これを知人の薦め通り
庭中で栽培すれば

高価な薔薇が使い放題

薔薇は食用に特化した種も
たくさんありますので

手作りならではの
無農薬ならば主食を薔薇に出来ます。


『貴女、普段は何を食べてるの?』

━━━薔薇、ですわ…。

・・・


どうですか?
カッコよくないですか?

栄養素的にどうなのか、は
ひとまず置いておき
『主食が薔薇』とか言われたら

あなた
どう対応しますか?

私なら
変人と感じるのと同時に

━━━お貴族さまかな?

というくらい
お金持ちだと思いますね。

薔薇って
季節や品種にもよりますが
少し数を揃えて花束にして貰うと
軽く数万円は飛びますから。

それだけに
貰うほうも嬉しい。

それに
どうやら薔薇の香りというのは
人間に移りやすいのか

最近はあまり
見掛けませんが
一時期
薔薇の口臭や体臭になる!

…みたいなガムもありませんでしたっけ。

ま、そこまで言うほど
私は薔薇の香りには惹かれませんが
食べ続けるうちに
私の残り香には
薔薇のかほりが漂うように
なってしまうかも。

私はステルス面を重んじるタイプなので
それは困る。

薔薇はよく香り香りと言われがちですが

ではなくして

個人的には
どちらかといえば
豪華!
丸出しのあの形状と雰囲気が。

あ、でも

足が納豆みたいな匂いを放つ方とかは
良いかもしれませんね。



私は
他家を訪れる際に
やはり
なんとなく
手ぶらだと気まずいと思ってしまう
気弱なタイプなので
常に何かしらは持参するのですが

これが以外と難しいものですし
結構
お金も…。

ケーキが無難ですが
これも世知辛い
昨今
1個4、500円はしますからね。

だから
自分で作るようになってしまったのです。

ときおり
私が
お手製のケーキについて
突然、熱く語り出すのは
そういった理由からです。

なので
私の特製ケーキや和菓子は
いかに美味しく!

ではなく

いかに見栄えが良く!

と、なる傾向にあり、
プラス食中毒にもヒヤヒヤしたりして
徹底的に衛生面には
気を配ります。

本当に疲れる。

暑い時期なら尚更。

マイ薔薇ガーデンが実現すれば
もう
お菓子を作る必要もない。

【マチの手土産と言えば薔薇の花束】

これを世界の常識にしようかと。

お見舞いの花も仏花も!

と、言いたい所ですが

薔薇はプレゼントにはともかく
お見舞いや仏花には向かないそう

その理由は

薔薇の赤は血を連想させるから、
そして
トゲのある花は墓前に供えるのはタブー

なんですって。

しかし
さすがは数万を超える薔薇軍団の中には
こういった面を取り払った強者も居るのですよ。

モッコウバラには
ほとんどトゲがありませんし
赤くない薔薇だって無数にあります。

そもそも
赤い薔薇でもお見舞い用で
飾られているのも
何度か目にした事がありますし。

地域や好みによっては
タブー視されないのかもしれません。

薔薇には
贈る色や本数によって
それに伴う【伝えたい事】があります。

メッセージ性も強く、私好み。

この組み合わせにより
中には
『お前を憎む』
的な意味合いもあったりして。

に、しても
大概の場合は感謝を持って
愛を込めて
手渡す事になるでしょう

『嬉しいけどさ…何故、薔薇の花束?』

その時
私は
青筋をたて
全力を持ってこう叫ぶのです。

『理由なぁんてぇ・訊かないでよねぇッッ~!』

なんなら
ビブラートもかけます。

その場合には
固まったり
照れたりしていないで
キチンと受け止めて欲しい。

手前味噌で
本当に恥ずかしいのですが
意外と上手いんですよ、わたし。

亡くなった親友も

『正直、テレビで今迄聴いた
どんなプロより貴女の方が上手いと思うよ』

流石にそれは無いし
お世辞かもしれませんが
そう言ってくれました。

それは彼女が亡くなり
随分経ってしまった今でも
わたしの心の支えのひとつになっています。

二人とも歌が好きでして…

手前味噌だとか
流石に、とかと
申しましたが

私が彼女を信じている限り
それは本当の事だと思うようにしています。


・・・


フランスの諺で

【トゲの無い薔薇は無い】

と、いうものがあり
こちらは

完璧に見えるものでも
欠点は必ずあるものだ!

ということらしいです。

日本で近いのは
有名な

【綺麗な花には刺がある】

ですかね。

もともとは
花、では無く薔薇だったようですが。

綺麗な女性はDV的な…

いえ、今まさにニュースショーに流れる
タイムリーな
話題になってしまいかねませんので
これは
触れないほうが良いかと。

でも
醜いとまでは言わぬまでも
けっこうなブサでも…

というか
むしろ…

いえいえ

その事にはもっと触れないほうが良い。


さて、という訳で
話題を変えますか!

この薔薇なのですが
日本に於いての歴史は意外や意外

遥か昔の
万葉集や古今和歌集にも登場するのです。

これは
野バラの事みたいですが。

今でいう
(イバラ)に近いのでしょうか。

ウマラだのムバラだのと。

実際に詠まれているのは
さうび、だとか しょうび が多いです。

これは
もう少し
人の手が入った園芸品種ですかね。


へえ~!そんな昔から?!

と、思ってくれた方々

じつは
万葉の昔どころではなく

日本では
数百万年以上昔の薔薇の化石も出土
しているのです。

もう
薔薇原産国といっても
良いのでは無いでしょうか?

まあ、
そんな簡単な話では無いのかも
しれませんが

そういった事実を踏まえ
鑑みるに
おそらく
我が国は薔薇作りには適している筈。

私が
キャンディキャンディの
アンソニー的な格好をして
ダボダボの貴族シャツみたいなのと
腰にビラビラのよくわからない
帯みたいなのを巻きながら

朝っぱらから
霧の立ち込める中
パチンパチンと剪定バサミを
もの静かに握っていても
なんらおかしい事ではないのです。

そこに

いじめられている養女みたいな少女が
隠れていて

━━━おチビちゃん…泣くのはおよし。

とか
薔薇を一輪
切って
手を差し伸べてみたい。

ついでに
漫画繋がりでいうなら

薔薇の品種の中には
【ヴェルサイユノバラ】
なんてのも実際にあります。

咲き方にも
色々とあり

私が好きなのは
高芯咲きと言われるカタチ

似たようなので
もっと格好良い名前の

【剣弁高芯咲き】

という
ちょっと
異世界転生ものなんかで
出会う女騎士あたりが

突然
叫び出しながら
繰り出し

それでも
主人公には
まったく効かず

呆然とする必殺技みたいな
名前の
咲き方もあります。


下手をすると
真紅あたりも使いかねないかも。

さて
ではちょっと

薔薇の苗木でも見に出掛けてきますか。

それとも
植物園のほうが良いかな。

ではまた。

【追記】

999本のバラ
それは
『何度生まれ変わろうとあなたを愛する』
という意味。

これを
私が薔薇を育てられるような
庭付き一戸建てを購入する決意に
代えられたら

それは
幸福な事だと思うのです。

伴侶で無くとも
たとえ
その人が
養子であろうが
友人であろうが

今はまだ見ぬ
そういう【誰か】に出逢え

そういう気持ちを持って
死に挑めること。

その時の為に。

これはきっと

とてもとても
満足感を持った人生の終焉に
なる事だと思うのです。

前述した通り
本来
墓前には向かないのかもしれませんが

そんな常識をも超越する胸懐を以て


最後の時には
手塩にかけた
薔薇を(はなむけ)にして。

よるも障も茨の花

薔薇とレバーの炒め物 (バラレバ炒め)
豚薔薇スタミナ定食
薔薇焼きそば
薔薇ちらし

とか

どうですかね。

よるも障も茨の花

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-06-01

Copyrighted
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