PMだいたい3時


春が夏にすいこまれそうになってる


暑くて、とにかくて暑くて生ぬるい風が
ぼくの前髪を乱す


シャツのそでを無造作に、無造作にまくった



ひかりと影の温度差があまりにもあって
ちょっとやそっとじゃごまかせないような
それ


うしろからぼくを追い抜いた車の窓があいていた



ものすごく気持ちのよい快晴と
それを見て見ぬふりする、イヤホンから流れる戯れ言



前を歩く、誰かの煙草のけむりが角を曲がった



「ああ、バイトめんどくせー」

PMだいたい3時

PMだいたい3時

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-26

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