音階

音階

あなたはなぜそこまで異世界の不思議な思想の彼方の地平にいってしまったのでしょう。
今のあなたは一体何を見ているのか。一体何を見たいというのか。
それは世界中の誰にもわからない思稚の想像力の豊かな人はここまで大きくなれる。ああ、人が頂点に登りつめてしまった先に、この世界には存在しない人間が人間ではなくなる境目に、時空の異なる新たな世界があるの。
あなたはじっとそこにいてください。今神様を呼んできますから、あなたはこの先にはまだ行かれる訳にはいきません。
さあ、今度こそ大きな雄叫びを発して、全ての音を手の平にほらっ浮かべてみせるのです。
私は人間ではないのではないのかしら。
宇宙の音が空中を飛び初めましたよ。神がこんなにも遊んでいるのがわかる。宇宙はまさに神聖な審判の時を迎えたというのか。
私は人生を愛しすぎた由に人生は弾け飛んだというのか。今ここでこの時空で死ぬ準備はできているのです。
全ての音をはじけ飛ばし人間を精算する心構えはできている。全人生に畏怖するものはなくなってしまった。
人間が人間では無い音を発する時、心即仏のひらめきの中で、貴重な自分自身の一期一会の人生を殺してはならず、生かしていく事を学んだのです。
この世界を全てマスターしていこうとする時、全人生は不思議な音で未だに人が誰も聞いた事のない音像を与え、そのあまりにもの凄さに感動して、ただただ呆然と神を見つめているのです。
この世界は誰もした事のない場所に誰も見た事のない感覚が存在し、そこにある全音はその真理を知ったものだけが感覚できる。
その祝福された神々しく鋭く尖ったもの凄い、いかつくアウトローの心は、冒険と野望を持ち合わせていた。
人間をやめた人間しか見れない全音を見てやるこの強い意志で、こんなにも真っ赤な血が盛る力でどこまでも本気の熱情で夢を叶えたい男は、ここにここで命を懸けなくては、私は死んだ意味がないのです。
脳の一番賢い部分が地上最も優れた知性で全人類の難関の問題を問いた時、人はこの世界に存在しなくてももういいのです。
この世界で今の私なら森羅万象のオデュッセイの全てを認識し、全ての音が私の心で創成されていく。最も美しい自分史上で理想的な傑作が誕生した10秒後の心で、無限の宇宙の中からどんな心を選択するのか。
確率によって異なる感性で御仏が唱える念仏の来世に全ての音が見え初め、天地そのものが私の脳で想い通りに軽く青空に浮かび、私が人間として生きている事を今まさに感じているのです。
人間が人間を知る。私の脳が私自身を通して、私は私自身になっていくのです。この音は自分の音であったのか。もしくは神が捧げる天と地の創成の音なのでしょうか。
神の全音が水平の彼方に夜が明ける地平線から太陽が昇る。このキリストの昇天を見つめた時、この世界は何という地上の神聖な神に選任された全音の音譜達が、大地から昇り青い空へと美しく昇っていく。人はただ拝むしかない内なる宇宙は私の心の中にあるのです。
何という広辺な思想の言葉の無限が無の世界に青空は全てが空になる。奇跡の人間がそこにいたのか。何か全てが邂逅したマスターの奏でる全音がそこに存在しているのです。
人間技では無い人間の意識が無い意識がとっくに忘れさられ、神の手の平から生みだされる音が何の計らいもなく、ただその言葉のもとにいる。
この世界で一番完全に調和されて究極に超越した理知的な造形物がただ優しい。そこにいるようで、私を本当の真心で守ってくれているようで、宇宙で一番神に近似した素直な御方に会いました。何なのか。全音と共に完全に癒し癒されていくのです。
何なのでしょうか。この神様という超越した全音状態に何もかもが満ち足りている。人間とは脳なのか、感覚なのか、それとも心なのか。何という全ての音は超越しているのです。
この人間、脳、感覚、心というものが完全調和した全音になりました。人生で天から神の音が降誕したその時にこそ、神が人間の子になったのを見たのです。
神の移りゆく情景の中にただ身を寄せて拝み、私が人間の子になりゆくように、神も人間の子になっていったのです。
私は人間なのか。私の心が人間になったのか。そうか神の子になったのか。

あの御方は神の子になったのです。
あの御方は宇宙で唯一神の全音状態で全ての音になったのです。誰もまだ知りませんでしたが、あなたこそが神の子となったのです。

音階

音階

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted