初体験

初体験

一人の人間が全て完成した時に、宇宙はどのように生まれ変わるというのでしょうか。
私は必らず夢を叶える、それに命懸けの根性を懸けて想像できる限界状態で燃えて燃えて盛る。何もかもが完全にぶっ壊した世界に生命がふき飛ぶというのでしょう。
そんなに全人生を懸けて涙ながら愛を悲しげに語る女の使命の中で、生きなければならないこの未練に、本当の恋を今やっと見つけたのです。
この世界で私は強く生きなければならない。愛情を全く経験した事の無いみそらの美しい景色の中に、うっすらと死んでいく生気のない人間になりましたと、私は悲しみ一杯に訴えなければならないのでしょうか。
この少女は一体どんな悲しい世の中を見てきたというのか。この生きる厳しさを知った時に少女は初めて大人の体になる恥じらいを知ってしまった。
何とも言えない、大人の女とは本当に喜びの世界でした。
何なのでしょう。なぜかでもあの男に不思議にうっとりとしてしまう。
今まで未経験の女の子であった事を嬉しさのあまりに認めて告白してしまう。うっとりと大人の喜びを初めて知ってしまった。ああ、そして青空をじっと今見つめなければならないのです。
あまりにもその男の義理と人情を感じて初めてほんのりと愛を育んでいく。まさに生命が生きている素晴らしい情景を眺めていた。
今までの全人生を肯定しなければ、決して人間の愛は報われないのです。
少女は無限の想像力で青空を飛行して、夢を叶える本当の人間が持つ底力をこれ程までに刺激させた。人は前を向いて生きなければならない。人生とは夢を叶える為にあると、本当にそのようにひしひしと感じてしまいます。

また今宵も人情屋台から夜空をうっすらと眺めて私はふわりあの男に会いにいくのです。
私はたったひとつ信じれるものを見つけた。
私の中の生きた人間と死んだ人間は生死を超越して、生きているとも死んでいるともいえない人間になってしまったのでしょう。
この私は恋をする人間としてしか生きられない。ああ、クライマックスを迎えていっちゃった私しかこの世界にはいないのです。
前を向いて生きて再び夢に懸ける私になれる。夢がこの人間の心の中を不思議に全く意図しない形状で移象していくのが、あなたにはわかるかしら。そしてこの青春時代のときめきが熱くずっと続くのがわかります。
だから今を激しく一生懸命に愛に生きている確かな実感を感じて、もっとほんのりと懐しくなっていく。この世界は現象と結果の先に一度だけの宇宙、一度だけの恋、一度だけの情熱に本気で懸けてみたい。
私とはなる程こうも見事に生まれ変われました。輝やく志を持った特別なオーラで、私という人間は一度きりの人生を生きている。世界に自信を持って立ち向かってしていかなくてはなりません。さあ、このままの私でいいのです。

エルサレムは神の子の誕生を確認し、神の光の中に一度だけの奇蹟を起こして聖地発祥の時を迎える。一人の人間は神の子になる為の準備を整えて、夢が始まります。
もう一度、さあ、復活したのです。
生まれ変わる世界が創成し初めた素粒子となり、何という一つの美しい心がこの世界に生まれました。
神は奇蹟を起こし再臨の光の中に邂逅し、私は世界の光になった。世界は深い静寂にうっすらと沈んでいく。何ということだ、そこに夢の光を与えてうっすらと地平が立ち昇る。
地球上の弱き人間のために神は御言葉を復活させたのです。
私はこんな本当の優美な真夏の夢の中で叶える、時空は和敬静寂に充ちていき、ひとつだけの美しい神の御言葉を私に与えたのです。
夢の人生の中で一番美しい最も待ち望んだご来光に満ち溢れて、生き返った意志と万象の遠く彼方に、夢の中の最も輝いた私が全てを感謝して生きているのです。
そして人間の心の中には神がいた事を知った。
神がここにこんな所にいたのですわ。たったそれだけの事で私の人生は全て解決したのです。
神よ、あなたは私を復活してくださり、素晴らしい夢がここに誕生したのです。
ああ、やっとここに来てくださいました。私はこの夢に救われ人間復活をして、天地が創造されていった。
人はなぜ生きているのかがわかった。それは初めて男に恋をするときめきを知れたからでしょう。あの時あの男が私の人生を救ってくれた奇蹟。
私は今本当に生きている。
世間に生き恥なんかさらしていない。何というあの男と夢見た行為が堂々とできている実感の中にふわっと天を見上げた。私はやるべきことをしっかりとやれましたわ、人間復古、救済、回復へ。
今ならわかる。今の私こそが真実なのです。
私が生まれるほらっ、今私が生まれているのです。これこそまさに私なのです。
私の人生とは、男と女の傑作でできていたのです。
もの哀しさの中から喜びを知り、初恋を知り初めて、異性を初めて感じれる喜びに、ふわっと神となった少女はこんなにも輝やく初潮の乙女に体の恥じらいを憶えてしまったのです。
これは生まれて初めて体験する人生の喜びなのです。やっとあの時の、あの男が行動した奇跡の意味がわかったのです。この一人の男はまさしく神様であったのです。
義理と人情というものにおいてのみ、神と人間はこれで結婚できるのです。
神と人間との結婚した時に、もう一度人生を初める事ができたのです。

初体験

初体験

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-21

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