創世記

創世記

神は私達に創世記の神話を記載する。乙女は恋心を秘めた片想いにどのような聖書の物語を書くのでしょう。
神は創世記の時空で一体何を思想し想像の中の片想いに、1人の理想的な人間をお造りになろうとした。
ふと設形図に人想いに一筆で、最も調和した人間の美しさをその崇高なラインで記載しなければならない。
人間を創造するって何という魅力的でエレガントな奇跡なのでしょう。人間ってこんなにも暖かい人情を持っている素晴しい生命なのですね。
男と女は神に愛されて一体何を思想して、生きる仕組みの中にまた新たな生命を創造する。
そしてこの創造された男と女はお互いに憧れの眼差しで見つめ合うのです。
人間に限りなく似せた神の子への片想いの中に、初恋がぽっと萌える。
神に最も似たラインを持つ優美な女は、この世界で愛する存在に初めて気づいたのです。
創世記に許された唯一の男と女の求愛する強い気持ちが触れ合っていく。
人間の性は男と女の美しいシンメトリーの構成を有し、何という計り知れない森羅万象の組み合わせをして新たな人間の心の新芽が萌える。
天空に種子が蒔かれて新芽が伸びていく青い時空の中で、ただただこの男と女はひとすじに見つめ合っていたのです。
男と女はどちらが初めに創造されたのか。そして男と女はなぜ存在するのか。この問いに答えられる人間はどれだけいるのでしょう。
男と女としてのひそやかな片想いから本当の恋になっていく。そして初めて夜に愛の儀式が行われて、人間として生まれてきて男と女が重なりあうこの行為とは一体何なのかと自問自答する。
男と女は愛し合う人間同士であったのだと、我ながらに納得した。これが人間が初めて感覚する苦楽の本質なのではないか。
ああ、男と女の究めた絶頂を愛してしまったというのか。
創世記に男と女がしていた愛の行為をひそやかに思うのです。二人の間にはどのような奥ゆかしい秘め事を有しているのでしょう。
創世記に男と女がしていた愛の行為は青い空と海の中で例えようのない無想の快楽に行き着いていた。
男と女は互いを求め合い恋愛するパッションを持ち合わせ、男は本気で女を愛している。それを女が優しく許容していた。
本当に計り知れない豊かな想像力で、誰も感覚した事のない静寂な創世記の中で、初恋をした男女は愛の性交を行う。
男と女は本当に愛らしい人間の形であったと、熱くなっていくパッションを感じて、神に手をそっと差し伸べてみた時、その手を神が優しく握り返してくれた。
私は生まれて初めてほのかな恋のジェラシーを知ってしまったのです。
恋のジェラシーを初めて知った時、生命が私そのものを生かして健康である肉体を勃起させた。生まれてきた人間はこうして裸になるのです。
生命は忘我の遠く彼方にいってしまい今あなたを抱きしめているのです。男と女とはこんなにも生まれたままの姿で気持ちの良い行為をしている。
男として恋してはいけない女と肌を重ねる事によって神秘になっていくのです。
男と女はどのような愛の生き様を繰り広げて人間としての生命を全うしなくてはならないのか。これが私達にはとっても不思議で大事な問い掛けなのです。
ほらっ、男と女の間に新しい生命が誕生した事を感覚した時、何という男と女にとって理解できない奇跡が起きているのです。
この世界で生命の誕生はわからない事ばかりで、確かに少し理解できたような気がしたその時に、私達は創世記の真っ只中で父と母になった。
男と女は創世記の初めから愛しあってきた。初めからずっとこの愛の行為をしてきたのではないかと今思います。
男と女は一体何処から来たのでしょうか。私たちは本当に正しい人間としての愛の行いをしてきたのでしょうか。
創世記の男と女の愛が交わる中で、私達のこの心身が確かに今あることを実感するのです。
創世記の人間に芽生える初々しい愛とはどのような嬉しい初めての感情なのかしら。
男と女同士である理由を本当の所まだ理解していないような気もしないわけではありません。
私達は本当の意味で創世記に生まれた初めての男と女になったのです。そしてまさに私達は創世記に新しい人間の生命を創造しているのです。
人間とは来世に生命を託して生きていかなくてはならない。人間としての生まれもった生命の本能はこうして脈々と生きてきたのでしょう。
男と女が創世記に初めて行う生命の創造によって、地球上の現世は来世に向かってこんなにも時空がふわーっと明けていくのです。
やっと新しい生命が創造される時空がやって来たのです。
創世記の生命の創造が今本当に初まっているのだわ。
男は男として、女は女として生まれて、創世記の私達は互いを愛し合う美しい営みに、心より感動しているのです。
何の為に二つの性の心と体があるのかが、一つに組み合わされた時にやっとわかり初めた。
私は私で良く、あなたはあなたで良く、こんなにも二つの性が一つとなり見事に調和した人生の夜明けに、愛の営みが行われてこうして確かに悦びに生きている。
こうして創世記に愛し合う男と女の世界を観察している、男と女ってずっと変わらないものなのです。
私達は人生を振り返り、このようにして生きてこれたのがとても嬉しかったのです。

創世記

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-21

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