きみが、か細い無垢になっていく

きみが、か細い無垢になっていく

   







きみが 君を脱ぎ捨てていって

だんだん か細い無垢になっていく



ぼくが ぼくを剥ぎ取っていって

ようやく 不純の剥き出しになる



きみが敵でも味方でもなく ぼくのひとになって

ぼくが右も左もわからないまま きみのひとになって



そんなときを

ぼくは 待っているんだろうか



待っているはずないのって

きみは咎めるように笑うだろうか



そのとき きっと ぼくが見るものは


    きみが心からほんとうに求めたもの

    ぼくがまたしても落とそうとするもの



きみが、か細い無垢になっていく




  

きみが、か細い無垢になっていく

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

きみが、か細い無垢になっていく

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-19

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