虚無する猫のオッドアイ
短歌十首。
排泄の
パ
ズ
ル で 並ぶ 浸食は
器官の
奥で
深く
ひと知る
震えてる濡れたかかとで いつも描く
この星に降る ジュ・テームの色
綻びを
愛玩される囁きは
ルージュで染めて 解き放つ午後
妖艶が化ける狐火
彷徨の男惑いし
楼閣の宴
水晶のファシストたち 警告する
きみが
偏執する
Survivor
黒
午睡
薔薇のタトゥーが予告する
微熱で図る 破滅の仕草
証する陥落の身が唯一を
「君は何処から僕を辿るの?」
這う蜥蜴
コアントローに魅入られて
穢される美 は
定刻 の
無知
不在する
チープ 空っぽ 間抜け面
きみか
ぼくだか
彼か
彼女か
「きっと聴いて」
虚無する猫の オッドアイ
午前一時の
最終戦争
虚無する猫のオッドアイ
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