僕を知らない世界へ

進藤 海(K.Shindo) 作

僕を知らない世界へ

 世界はいつまで続くのかな
 くりかえす別れの果てに一体何が残るの

 鏡に写る自分は
 仕方なく生にすがってる

 新しい命をうらやましがるだけ
 やり直す勇気すらないけれど

 さみだれの降る路地裏で
 夢や憧れを追いかけるのはもうよすよ

 傷だらけになっても走るしかない体に
 何も言わずただ前を向く力をおくれ



 コーヒー片手に嘲笑する人間は
 視界に入れずに生きていく

 やり残したことはきっとない
 後悔もしないさ

 僕を知らない世界へ
 今そっちに行くから

 手つかずの懐かしい記憶
 それだけを持っていくよ

 大切で愛しい
 君の心とともに

僕を知らない世界へ

僕を知らない世界へ

誰も僕のことなんか知らなくていい。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-05-18

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