常闇の睡蓮
安寧は一時の錯覚に過ぎないのに
剥がせど破けど 異なるかんばせの膜にまた覆われて
わたしはどこまでも軽薄になってしまう
過信と盲目は自己を矛盾の墓場へと誘い
自分で自分を見放していることに
いつまでも気づくことができない
夜の水面に浮く睡蓮が
月明かりも、蛍の発光も、柄杓型の星列さえも葬ってしまった
哀に染まった常闇に 緩慢と同化していくように
常闇の睡蓮
安寧は一時の錯覚に過ぎないのに
剥がせど破けど 異なるかんばせの膜にまた覆われて
わたしはどこまでも軽薄になってしまう
過信と盲目は自己を矛盾の墓場へと誘い
自分で自分を見放していることに
いつまでも気づくことができない
夜の水面に浮く睡蓮が
月明かりも、蛍の発光も、柄杓型の星列さえも葬ってしまった
哀に染まった常闇に 緩慢と同化していくように
常闇の睡蓮