四角い部屋の隅、あそこ
豆電球の明かり。
オレンジ色の淡い光。暖かい布団。
耳をすますと、なんだかジージーと耳のそばで聞こえているようだ。何の音かなんてわからない。
上の階から聞こえる生活音。
ぼくはぼくを知らない。
君もぼくを知らないだろう。
世の中。ぼくのじんせい。
ぼくのじんせいというやつは、まことにつまらない。
マンションの一室で、暖かい布団にくるまれながら考える。
テーマは、じんせいについて。じんせいはこれでいいのかについて。
心のどこかでわかっている。これに答えはないのだと。
心のどこかで願っている。これに答えがないようにと。
目を閉じる。真っ暗だ。
真っ暗は嫌だ。寂しいし怖いし冷たい。
イメージする。
ぼくは水の中にいるんだ、と。
青。
周りはコバルトブルーに染まる。その中をぼくは、ふよふよとさまようのだ。
ふわふわふよふよ
ふわふわ
そこから先は知らないや。
四角い部屋の隅、あそこ
思い付くままにただただ言葉を出してみました。
寝転んで布団でぬくぬくしながら...
「ぼく」の「じんせい」は、つまらないものでしょうか。