泳ぐ魚と歩く僕
僕の上を魚が泳いでいる
青い空を優雅に泳いでいる
口から吐く泡さえも優雅で
僕はただただ奴らを見ている
僕はゆっくり道を歩いてる
信号で止まらない様わざと
でも結局は赤信号に捕まって
その上を魚が泳いでいく
明日はきっと雨が降るよ
そしたら魚は落ちてくるよ
そして僕は奴らを踏んづけてやるんだ
でもきっと明日も晴れだから
恨めしそうな目で魚を見るだけ
明日もきっと晴れならさ
僕はもう空を見るのをやめたいよ
もう待っているのも疲れてきたんだ
でもヒレもエラもないもんだから
仕方なしに走ってみるんだよ
走って走って
息が切れて
走って走って
喘いでいたら
口からプカリと泡が浮かんだ
泳ぐ魚と歩く僕