夢だったら


朝は蜂蜜をたくさんいれたホットミルクを飲む。
皆は合わないって言うけれど、蜂蜜ホットミルクと一緒に大好きな和食を食べる。

白いたくあんを食べたあとにミルクを飲むと甘いのだ。

椅子に座って足をブラブラさせる。
外を眺めながらぼーっとするのだ。

「ぷーちゃん」
コーギー犬のぷーちゃんを呼ぶとテーブルの下でグースカ寝ていたぷーちゃんはパチっと目を開け嬉しそうにしっぽを振ってくる。可愛いやつめ。

「ゆかちゃん〜いる?」

キッチンの窓から隣の家のおばちゃんが私をよぶ。
ぷーちゃんが嬉しそうに駆け寄る。

「花江さんどうしたの?」
「ぜんまいとワラビ!つんだのよ、食べて!」

花江さんはビニール袋に入った山菜を置いた。

「花江さん〜アク抜きめんどくさいよ〜出来上がった料理がいいよぉ」
「ゆかちゃん、花嫁修業だと思ってがんばんなさい!」

花江さんは笑いながら手を振り帰っていった。

ぽかぽかした日差しが暖かい。

「んーーっ」
背伸びをしながら中庭に出てみる。


「山菜アク抜き間に合うかなぁ〜」



空を眺めながら目を細める。



明日には世界終わっちゃうのにねー。



『地球にまっすぐ向かっている隕石は明朝、日本中心に全世界に衝突するでしょう。人類は逃げる術もなく終わりを待つしかないようです。慌てず冷静に過ごしてください。』

夢だったら

夢だったら

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-08

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