白日(初夏の記憶)
佐秋
ㅤ壁は全面ガラス張り
外の景色は初夏の街並み
ひかり果てなき白い室内
ㅤ将来を語る少年たち
ㅤ歳はせいぜい十七、八
死か清らかな輝きを待ち
まばたきもしない外の光
ㅤあるのは道と空ばかり
ㅤ気付かれもせず過ぎて行く
少年の子が手を振っている
動き続けるエスカレーター
ㅤ遠く聞こえるあのチャイム
ㅤ部屋に降る陽は無私無限
少年達は既に昇天
天道走る白い太陽
ㅤ通り雨がさあっと降った──。
白日(初夏の記憶)
今日は立夏です。
佐秋
ㅤ壁は全面ガラス張り
外の景色は初夏の街並み
ひかり果てなき白い室内
ㅤ将来を語る少年たち
ㅤ歳はせいぜい十七、八
死か清らかな輝きを待ち
まばたきもしない外の光
ㅤあるのは道と空ばかり
ㅤ気付かれもせず過ぎて行く
少年の子が手を振っている
動き続けるエスカレーター
ㅤ遠く聞こえるあのチャイム
ㅤ部屋に降る陽は無私無限
少年達は既に昇天
天道走る白い太陽
ㅤ通り雨がさあっと降った──。
白日(初夏の記憶)
今日は立夏です。