白日(初夏の記憶)

ㅤ壁は全面ガラス張り
外の景色は初夏の街並み
ひかり果てなき白い室内
ㅤ将来を語る少年たち

ㅤ歳はせいぜい十七、八
死か清らかな輝きを待ち
まばたきもしない外の光
ㅤあるのは道と空ばかり

ㅤ気付かれもせず過ぎて行く
少年の子が手を振っている
動き続けるエスカレーター
ㅤ遠く聞こえるあのチャイム

ㅤ部屋に降る陽は無私無限
少年達は既に昇天
天道走る白い太陽
ㅤ通り雨がさあっと降った──。

白日(初夏の記憶)

今日は立夏です。

白日(初夏の記憶)

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-06

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