徒然なる 短編集

ヤリクリー

この短編集を読む際の注意事項
(1)米印の箇所は、ト書きのため、読まないように。
(2)米印のないカッコの箇所は、読んでください。
(3)短編の①と②は、ほぼ同じ内容ですが、話の中身が全く異なるので、注意。
(4)この短編集は、今後、作品が増えていくかもしれません。(あくまで、予定)
(5)作品番号が21以降は、"#"の後に、数字で番号を掲載します。

徒然なる 短編集

短編①
明日は、いよいよ受験か。…緊張するなぁ。
(受験する学校数も、後2校ほどだけど…。 〈ポソッ〉)

あ、お母さん。
ん?何?明日はどこ受けるかって?わかってるってば!明日の受験先。分かってる、分かってるってば!!
お願いだから、そんなに急(せ)かさないで!余計に緊張するし、不安になるから!!

…そうよ。明日受かれば、私は、先輩と同じ大学に通えるの。…あの人に告白もしたくらいだし。
とにかく、受かるように頑張るってば!
(しつこいなぁ、さっきから。)

(※ケータイがバイブと共に鳴る。)
ん?メールが届いた?…あ!先輩からだ!
「受験勉強、お疲れ様♪そういえば、明日は、いよいよだな。それに、お前、俺と一緒にいたい、なんて言ってたよな。俺も、お前と一緒にいたいし、キャンパスライフも送りたい。
安心しろ。お前ならやれる!お前の実力ならここに合格できる!間違いねぇよ!
今日は早く寝て、明日頑張れよ。応援してるからさ♪」

はーい、わかったよ。早く寝る、早く寝るから!うんうん。了解。おやすみなさい。
(先輩が応援してくれているんだ。やるぞ!自分!!)


短編②
明日は、いよいよ面接か。…緊張するなぁ。
(受験する企業数も、後2校ほどだけど…。 〈ポソッ〉)

あ、お母さん。
ん?何?明日はどこ受けるかって?わかってるってば!明日の受験先。分かってる、分かってるってば!!
お願いだから、そんなに急(せ)かさないで!余計に緊張するし、不安になるから!!

…そうよ。明日受かれば、私は、先輩と同じ企業で働けるの。…あの人に告白もしたくらいだし。
とにかく、受かるように頑張るってば!
(しつこいなぁ、さっきから。)

(※ケータイがバイブと共に鳴る。)
ん?メールが届いた?…あ!先輩からだ!
「就職活動、お疲れ様♪そういえば、明日は、いよいよだな。それに、お前、俺と一緒にいたい、なんて言ってたよな。俺も、お前と一緒にいたいし、日常生活も送りたい。
安心しろ。お前ならやれる!お前の実力ならここに合格できる!間違いねぇよ!
今日は早く寝て、明日頑張れよ。応援してるからさ♪」

はーい、わかったよ。早く寝る、早く寝るから!うんうん。了解。おやすみなさい。
(先輩が応援してくれているんだ。やるぞ!自分!!)


短編③
母ちゃん、さっきから何なんだよ?キャーキャーキャーキャーうるせぇし踊ってるし。
親父を見ろよ。完全に呆れちまってるよ。

…確かにそうだよ。スターディライト(※架空の男性アイドルグループ)は曲がどれも良いしダンスもカッコイイ。俺たちも嫌いなわけじゃないよ。
ただね、はっちゃけすぎ。熱くなりすぎ。好きなのはいいけど、テレビで、目にした瞬間に興奮するのは、如何(いかが)なものかと思うよ。うん。

え?何?その封筒を見ろと?これ?
んで、その中を早く開けろ、だぁ?どれどれ…?

?!
…これ、スターディライトのライブチケット!しかも、4人分!!
…まさか、応募したの?親父が当てたァ?!マジか!!父ちゃん!カッコイイ!!最高!!
しかも、これ、チケット購入者の限定100人にしか貰えない、首かけ式の限定チケットホルダーも人数分!しかも、全4種全てが1つずつ…。すげぇ、すげぇよ、父ちゃん。(実は、そのホルダー、ガチで欲しかったんだよね、俺。)
姉ちゃんには…、まだ伝えてないと。(家に戻ったら、喜びを大爆発させるな、こりゃ。)
っしゃあ!家族揃って、ライブに行けるぜ!!
(ヤッフー!)

…ご、ごめん父ちゃん。お、俺も、つい母ちゃんと同じく大喜びしちゃった。あ、アハハ…。…その、ごめん。
(やべーよ、やべーよこれ。人のこと言えねぇじゃん、俺。何してんだよ…。母ちゃん以上に熱くなっちまったよ…。)


短編④
今日は、PS4の新作ゲーム、White Ops(ホワイトオプス)の発売日♪あの、人気ゲームシリーズの、最新作!注目度が高いんだよね♪
予約したものが…。
(※ピンポーン♪ チャイムが鳴る)
届いた~!キタ━(゚∀゚)━!

(※箱を開ける)
これだこれだ!今回買ったものがDX(デラックス)エディションだから、シーズンパスに、吹き替えを担当した声優のカード入り♪
…って、これ、本人からの手書きカード!!たったの10枚しか無いという、噂のやつ!しかも、俺の好きな女性声優のだ!さらにさらに、俺の名前が書かれてる?!
(※興奮しすぎて、何も言えない我)

おっとおっと。メインはそっちじゃない。これは、あとのお楽しみにするとして。
早く起動させよう。安心しろ、俺。やるべき課題も既に終えている!
読み込み完了!よし、やるぞ!

ん?『ご利用の機種は、このソフトには対応しておりません。』だと?
…あ!俺、間違って、"PS3"版を買っちまった!PS3は、俺の実家にあるんだよ…。なんでよく見ないかね?俺。常にソフトはPS3用のを買うという、いつもの癖を変なところで出しちゃったぁ~。
くっそォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!


短編⑤
あ~あ、もうつまんない!私に雑務(ざつむ)は回されるわ、お茶出しさせられるわ、清掃関係を押し付けられるわで、もう嫌になっちゃう!なによ、あのクズ上司。私が有能すぎるからと言って、使いっ走り(つかいっぱしり)にさせるなんて。私も、"Lady(レディ)"ですからね!!(`^ ´)プィッ

…何も食べたくない。休憩時間が近いけど、休むということに対しての意欲すら枯渇(こかつ)してしまったわ。周りは、整備やら納車やらで忙しいし、電話対応に追われてるし…。(;´Д`)ハァ…
(本当なら、私は電話対応をする役目なのよ。なのに、新入りの中で、私だけ雑務回し。奴隷かしら?)

…あ、大和(やまと)先輩。お疲れ様です。
…え?「私と"2人きりで"一緒に食事にでも行きませんか?」ですって?!「無能上司に振り回されて、嫌な思いをさせて申し訳ない。ストレスで殺られる(あやめられる)前に、2人で先に発散させよう。」ですって?!
喜んで!大和先輩には、いつも助けられてばかりですから。
(と言っても、今回もなんだけどね。(笑))

はい!本日の退勤後、2人で食事、行きましょうね♡
タイ料理、なのですね。わかりました♪心身共にリフレッシュしちゃいましょう♪


短編⑥
桜が綺麗だなぁ。一時は、"4月前に散って終わってしまう"なんて言ってたけど、寒い日も数日あったから、タイミングもバッチシになってよかったなぁ。

そろそろ、新学期なり新生活なりが本格化するもんなぁ。ピカピカの制服なりカバンなりに身を包む入学生。新たな地で活動を始める着任者及び新入社員。気が引き締まるねぇ。

…あ、つくしだ。やっほ~、つくしさん♪今年も、よろしくね♪食べたい気持ちもあるけど、このままにしておこう。大きく、立派に成長するんだよ。

おっとっと。こんなにのんびりとしているんじゃなかった。遅刻しちゃう遅刻しちゃう。
のほほんとするのはここまで。さぁ!気合を入れて、今年も、やりますよ!!

短編⑦
うひゃ~、やっぱり混んでるなぁ~。春祭り、盛り上がってるなぁ~。今年は、久しぶりに天気が良いし暖かいしで、文句無しのコンディションだから、そりゃ人が集まるわけだ。

お、山車(やま)だ。久しぶりに見るなぁ。いつ以来になるんだろう?少なくとも、5年以上は経過しているだろうなぁ。妹を連れて行ってたんだっけかな?懐かしいなぁ…。

いつもと変わらない山車(やま)だけど、いつ見ても新鮮に感じるんだよね。何故なんだろ?
小学生の時は、山車のからくりについても学んだっけ。実際に資料館へ足を運んで勉強もしたし。
日本古来の技術も、なかなか面白いんだよね。

…あ、"どんでん返し"だ。楽しみだなぁ!山車を、人力で勢いよく方向転換をするんだけど、大迫力で痺(しび)れるんだよね!祖父から教えてもらったけど、スポーツで主に耳にする"どんでん返し"って、これが由来らしいね。それくらいに大きな意味を持っているんだ。へぇ~


短編⑧
春。出会いの季節!私に似合う彼氏ができる季節!今年こそは、素敵なあの人に会えますように☆
そして、その恋が一日でも長く続きますように☆

…って、これ、私、言うの何度目かしら?相変わらず、彼氏が出来ないのよねぇ。何年目かしら?1度でもいいから、イケメンな、寛容な方とお付き合いしたいわ!

あぁ、周りにはカップルが沢山(たくさん)いるわぁ…。
見てられない、目を瞑(つむ)っていたいくらいだわ…(泣)。
やめて。私をそのような目で見ないで。残念な女と捉えないで、笑わないで…。
。゜(´∩ω∩`)゜。

…え?あ、はい。わ、私、ですか?
…って、貴方は、あの時の命の恩人!え?「私も、貴女に助けられたことがある。それに、貴女のその笑顔が素敵で、好きになってしまいました。どうか、私でよろしければ、お付き合いお願いできますか?」ですって?
…えぇ。喜んで!こんな私で良いのであれば!
不束者(ふつつかもの)ですが、よろしくお願いしますね♡


短編⑨
(※天気予報を見て)

明日は雨か。なんか嫌だなぁ。雨自体は悪くは無いんだよ?ダムの貯水率が上がるし、水不足も改善はするからね。
ただ、最近の晴天続きからすると、少しは嫌になるんだよね。

気温も気温だからな。20℃近くあった最高気温も、明日は10℃近くで寒くなるし。
たまったもんじゃないよ、本当に。また冬のコートや服装を出さなきゃならないのも、困るんだよね…。
(´Д`)ハァ…

傘持ちで通勤か…。できるだけ荷は軽くしたいから、余計な荷物も持ちたくないし。移動中に読む本も濡らしたくないし。
…さて、どうしたものか。

…ん?明日の雨は、午前3時ごろに止むって?!嘘でしょ?!
(やったね!折り畳み傘なら、そこまで大きな荷にもならないし。
ラッキー♪)


短編⑩
…クゥ~!終わんねぇ~。(※背伸びをしながら)
ここまで、…大体、8時間くらいかな?ぶっ続けでラップトップとにらめっこしているわけだけど、同じ姿勢をずっと続けてとっているってわけで、身体(からだ)がバッキバキ。頭も痛てぇし、肩の凝り(こり)も酷いし、歩くと足取りも重い。ふらついてばかりだから、少しの段差でも躓き(つまずき)そうで怖いんだよ…。

…え?何??"「ラップトップ」って、一体、なんの事か"って?それと、"何故そんなにラップトップってものをずっと触れてるのか"って?

後者の質問は、まだ分かる。
…だけど、前者の質問は、俺にとっちゃ、幼稚な質問にしか思わないね。だって、皆が皆、1度は触れたことがあるものについての呼び方に対して、「ねぇねぇ、あれなぁに?」っていう質問をしているのと同じだからね?何なら、それ、つまりは、ラップトップなんだけど、海外での呼び方だからね?この言い方が、ある意味、正解だからね?

…ゴホンゴホン。(※軽く咳払い)
んじゃ、質問に答えよう。
前者の質問の答えからだけど、「ラップトップ(※laptop)」とは、「ノートパソコン」のことさ。…ま、「ノートPC(ピーシー)」って呼ばないわけじゃないけど、その言い方に慣れちゃったからね。
(高校で、この言い方にしなさい!って、徹底的に、先生から叩き覚えさせられたくらいだからねぇ。大学に通っても、この言い方をしないと怒られるし、馬鹿にされる。話す言葉、一語一語の細部まで見られてるんだぜ?)

で、後者の質問。"何でそんなに、ラップトップを長時間も扱っているのか?"って問いだったね。
答えは、"卒業論文を制作している"からなんだ。制作するとは言うものの、そう易々(やすやす)とは終わらないんだよなぁ~。
俺は、多分、まだましなんだと思うよ?合計10万文字のそれを、今現在、4月半ば時点では、7万字まで埋めたわけだから。勿論、あと3万文字以上を打てば終わりなんだけど、教授に、1度目を通してもらって、手直しをしてもらわないとねぇ~。
(記入不備や、図表の見にくさ等の問題があるかもしれないからね。ここでも、細部にまでこだわらないといけないんだぞ。)

卒論を作るにあたっては、昨年の12月から、参考にする書籍を数冊も借りて、それぞれ一通り読み通し、使えそうなところは、メモ用紙等にまとめてね。制作するそれの章にあわせてまとめていくからねぇ。書籍で足りない分は、流石に、インターネットの力を使うけど。
…だって、そうでしょ?企業のデータを使う際は、最新のデータが良い訳(わけ)でしょ?書籍だと、最新の情報が載っているとは限らないし、その可能性は、低い。公式サイトなら、その企業が直々(じきじき)にデータを披露してくださっているわけだから、信憑性(しんぴょうせい)は、高い方でしょ?
他にも、具体例探しのためにネットサーフィンもするし。

…色々と大変なんだよ?大学生って人は。遊んでばかりって訳でもないんだ、これがまた。

他の理由としては、数日前から、とあるPCゲームをやり始めて、それが楽しいから、ハマっているってのもある。
…別に、ゲームで休憩をとったっていいでしょ?ぶっ続けで、書籍とインターネットとWordとExcelを行き来し続けてもいいけど、身体が持たないと思うよ?さっきの話みたいになるし。

勿論、遊び過ぎないようには気をつけているよ?毎日、そのゲームにログインをする訳ではないし、毎日、そのゲームをしている訳でもない。一日に、1時間までにしようと気をつけてはいるし、長くても90分くらいまでにはしてる。
…それでも、ゲームのやりすぎだから、長いんだけどね。(ポソッ)

以上で、さっきの質問の回答としようか。

そう言えば、お前のところのゼミ、卒論あったっけ?

…え?ない?
その代わりに、辞書サイズの分厚い本を、6人グループで一気に日本語訳を進めていくと。

…あ!思い出した!お前、ゼミの担当、モロトフ教授だろ?何時も(いつも)、あーだこーだと怒鳴り散らしては、炎上させられている、あの教授。
正直な話、どうなの?あの教授。ゼミの時も、怖くない?

…んぁ?怖くない、だぁ??「その上、むちゃくちゃ優しくて、訳の例をあげてくれるから、課題が捗る(はかどる)。」と。
…んで、何何??「今、3100ページもの洋書を翻訳しているけど、その書籍の残りは、50ページもない」だぁ?

んで、その翻訳が終われば、ゼミとしては、終わりでしょ?

…いいよなぁ、お前は。
こっちなんてよ、毎学期、誰か一人が週一で"個人プレゼン"をするからなぁ。それもしなきゃなんねぇから、冗談も何も言えねぇんだよ…。

何?「今から、飯でも食いに行こうか。」だぁ?
悪いけど、来週は、俺の個人プレゼンの担当だから。それに、先週、"ゼミの新規生の歓迎会"をしたから、金がねぇ。

…すまんな、忙しくて。


短編⑪
…あ、見~つけた♪
そんな所に隠れていただなんて、恥ずかしがり屋なんだね、キミ♡

私、ず~っと、アナタのこと、探してたんだよ?待っていたんだよ? 「早く、私のところに来ないかなぁ~?」って。一緒に、あ~んなことやこ~んなことをしたいなぁって。私も、欲求不満なんだよ?アナタにだけ、満たしてもらいたいの…。

…なのに、なのに、キミは、他の女の子とイチャイチャしていた。
私、知ってるよ。昨日、家に帰ってこなかったのは、その娘(こ)と一緒だったから。2人きりで。私、分かるんだよ?アナタやワタシとは、全く別の、第三者の匂いがするってこと。

…あぁ、泣いちゃってる♪謝っちゃってる♪許すわけがないのに。
…だって、仕方ないよね?全て、アナタのせいなんだから。あの時の、「一緒にラブラブだよ♡」なんてセリフは、上っ面(うわっつら)。

ちょっとだけ、ガマンしててね?殺したりはしないから。可愛い妹の私を置いておいて、それはないよねぇ~?
今から、私の指示に従ってもらうの。これから、一生ね。私は、アナタと結婚するし、子供もつくるの。離れたり・離したりしないから。

「アナタのことしか、考えてないんだから。」


短編⑫
今から、今日あったお話をするんだけど、先に言いたいことが1つある。俺は、変態とかストーカーとか、そんなんじゃない。それだけは頭に入れていてほしい。頼む。

それじゃ、話すよ。今日、大学行く前にさ、駅から降りた1人の女子高生を見たんだ。元々、俺の家の最寄り駅はローカル線の駅でね、単線なんだ。その、古ぼけた駅から出てきた娘(こ)がね、なんだか、哀愁(あいしゅう)を漂わせ(ただよわせ)ててね。胸にキュンって来たんだ。程よい長さのロングヘアで、白いイヤホンを耳にしてスマホを少しいじったら、周りをキョロキョロする姿。好きだったなぁ。

勿論、声なんてかけてないよ。不審者扱いされたくないからね。
…って、こんな話をしている時点で、不審者そのものなんだろうけどさ(笑)。

それで話は終わりさ。つまり、その娘(こ)を見たって話なんだけどさ。そうしたらさ、彼女と同じ学校の制服を着た、カップルと思しき(おぼしき)2人が、ほぼ同じタイミングで出てきてさ。
俺は、彼女には、彼らよりも幸せでいて欲しいって思うんだ。もし、今、彼女が寂しいと思っているんだったら、今後、彼らよりも、もっと大きな幸せを得て欲しいな、ってね。

お前も、今、彼氏と幸せなんだろ?末永く幸せでいて欲しいのは言わずもがななんだけどさ、俺の方こそ、キミよりも、もっと、幸せになってやるってね!

だって、
「俺、彼女が出来たのさ。」


短編⑬
…実はさ。俺、家族にすら伝えてない、1つの秘密があるんだ。

それは、"眼鏡っ娘(めがねっこ)"が好きなのさ。女子高校生のメガネ姿でもキュンキュンはするんだけど、40代前後くらいの、色白な女性で、眼鏡をつけていたら、俺はイチコロだね。
なんて言えばいいのかな?"大人の色気"みたいなものが感じられるんだよ。"セクシーな感じ"も無いわけじゃないけど、俺が指しているそれは、"知的な・ウィットがかった"それなんだよ。それで、そんな女性が、優しく微笑んでくれたら、どうよ?笑顔で返したくなるもんだよ、本当に。

だから、たまに、告白したくなっちゃうんだよ!クレヨンしんちゃんみたいな感じにね。
「ねぇねぇ、お姉さん!」ってさ。

わかるよ。笑っちゃうよね、そりゃ。俺だって、他の人が俺が話したようなことを話したら、流石に吹くさ。でも、いざ、その立場になってみ?他人(ひと)のことが言えなくなるから。

そうしたら、面白いようなことが続いたんだよ!
だってさ、俺、実際に、その眼鏡っ娘の人に告白してさ。そうしたら、その人、"既婚者"でさ。30代前半くらいの方なんだけどさ。勿論、全力で謝ったよ。他人(ひと)の女性に告白するって、馬鹿げた話だからね。でもさ、その方と別れる前に、連絡先を教えてくれたんだよ。『何かあれば、連絡しますから』って。そうしたら、来たんだよ。彼女から。
どうやら、その旦那さんが不倫をしていたそうで、離婚したんだと。それで、その女性と付き合い始めたんだよ。

そして、さっき、"籍を入れてきた"んだ。
さっきから、隣でニコニコしている女性がいるだろ?俺の妻さ♪


短編⑭
先輩、元気にしてるかなぁ~?

初めて会った時から、彼女に散々怒られまくってたけど、別れるその日の時には、怒られないように、色々と気をつけられるようになったものさ。

時々、ゲーセンのキャンペーンで貰えたポストカードをプレゼントしては、喜んでたっけ?ちょうど、彼女の好きなアニメのやつだったからね。

でも、今は、もう、ここにはいない。最高のパートナーと旅に出たのさ。

先輩、元気にしているのでしょうか?


短編⑮
私の後輩くん、真面目にプレゼンテーションをしてくれていて、かっこよかったわ♡

彼の初めてのプレゼンテーションはグループでのだったんだけど、オドオドしていて心配だったけど、個人になった途端、一気に才能が開花したわね。

ゼミも、私の所属しているところに来てくれて、本当に嬉しかったわ。教授も大喜び!

私も、彼に負けないくらいに、本気で取り掛からないとね♪
後輩くんには、負けてられないわ!先輩としての威厳(いげん)を、"堂々と"見せてやるんだから!


短編⑯
私は、全てを見てきた。キミが生まれたその時から。勉強し、虐められ、受験に走り、彼女と出会い、結婚。君の息子や娘が育っていくのも見てきた。

だが、キミは、突然消えた。車と共に。愛する人たちを残したまま。
その瞬間、私は止まった。二度と、動くことをしようともせずに。

…そう。それは、君との、お別れの瞬間。二度と私には会えなくなった証拠(あかし)…。


短編⑰
私は、裏切られた。

愛しのマドンナに。告白し、付き合っていたのに。恋人として、次期、良き伴侶として…。

…だが、我が教え子が彼女を奪った。アイツには縁を切られ、教え子(ヤツ)と籍を入れられた…。

…俺の周りには、誰も味方なんていない。教え子ですら、敵なんだ…。ヤツらは、俺に何か恨みでもあるのか?そうとしか思えない…。

俺は、裏切られてしまったのだ…。


短編⑱
私には、秘密にしていたことがあるの。誰にも言えない・言いたくない秘密があるの。

それは、実は、"私は人妻"なの。

どう?ショックだった?
ショックだったのね。それはそうよね…。表向きは、いいお年頃の女性。あなたの彼女として、デートに行ったり泊まったり。

…でも、本当は、既に愛する人を持っている既婚者。オンラインゲームで仲良くなり、色々と教えて貰ったり、助け合ったりしたわよね。本当に嬉しかったわ。
告白された時も、素直に嬉しかった。

泊まりの時、旦那さんにはどんなことを言っていたのか?また、子持ちなのかどうかを教えて欲しい、ですって?
いいわよ。答えてあげるわ。

まず、子供は、姉妹の2人がいるわ。夫は、単身赴任で、海外で生活をしているわ。泊まりに出かけた時は、彼に、友人と泊まりで旅行をするっていう内容の話をして、騙した(だました)。彼女たちは、もともと寮生活だから、特に気にする必要はなかった。ただ、旅行に行くっていう話だけはしたわよ。念の為(ねんのため)ね。

あなたと過ごした夜は、どれも素敵だったわよ。綺麗な星を見ながら散歩もしたし、花火も2人で見に行ったし、愛し愛されたし。
どれもこれも、今では、いい思い出ね…。

繰り返しになるけど、私は、人妻なの。他人(ひと)の女性なの。付き合い始めてから、何ヶ月か経つ(たつ)けど、彼らに、不審(ふしん)な目を向けられてき始めたの。これ以上付き合うと、私だけじゃなくて、アナタにも迷惑がかかってしまうわ。最悪、金銭解決になってしまうの…。

長々と話をしていてごめんね?もう、あなたとはこれ以上付き合えないの。

(※泣きながら)
あなたのことが嫌いとか、そういうのじゃないの。"あなたを護る(まもる)ため"なの。それだけは、どうか、勘違いしないでほしい。苦渋の決断、なの…。
…私だって、こんなことは言いたくはなかった。もしかしたら、あなたに嫌われるんじゃないのか、って。

…大丈夫♪今も、これからも、あなたの事を愛しているわ♡ 例え、もうあなたと連絡を取る余裕がなくなったとしても、あなたを応援しているから。

こんな私のことを愛してくれて、本当にありがとう♡
好きよ♡アイシテル♡♡


短編⑲
ここは、誰もいない、森の中の遊歩道。私は、ここを歩くのが好きだ。勿論、1人で。

誰の目を気にすることも無く、周りの小動物たちの自然な姿を目の当たりにする。彼らの、生き生きとした姿を目撃するのだ。

襲われそうな時も、ない訳では無い。だが、彼らは、殺しにくるような真似はしない。威嚇(いかく)はしても、どこかで、心を開いてくれるのだ。

…さて、私は戻ることにしよう。私を必要とする者たちのもとへ。自然を愛し、生き物を愛し、地球を愛するモノたちの所へ。

さぁ、私と共に行こう。


短編⑳
俺はなぁ…、俺にはなぁ…、愛すべき妻に、最高の子供がいるんだよ!一家の大黒柱として、俺は生きてるんだよ!!

何がズル休みだ!何が抜け駆け(ぬけがけ)だ!子供の命を、妻の命を護る(まもる)のが、オヤジとしての仕事なんだよ!!許可は、当たり前のようにとっているさ!家族を護るためにはな、何かしらの犠牲が伴ってしまうものさ。
少なくとも、今の俺にはわかる。結婚して、子供を持った俺にはわかる。他の既婚男性にも聞いてみるといい。俺と似た回答をする人達が多数なはずだ。

お前は、彼女すらいない独身だから、そんなことが言えるんだろう。俺だって、昔はお前と同じだった。リア充が憎かった。リア充のヤツらの補填分(ほてんぶん)は、俺がずっとカバーしていたさ。
だが、結婚をして、一気に変わった。お前も、彼女を持てば、少しは変わるはずだ。勿論、"画面越しの、二次元の彼女"ではねぇからな。"現実の彼女"に決まってるからな。

お前なら、彼女は持てるはずだ。時間になれば、お前にもできる。なぁに、心配は要(い)らん。少しだけの辛抱さ。

…って、そんなことをいちいち長く説明しているんじゃなかった!!俺の子供たちの命が!!
部長!先程、お声はかけたかと思いますが、念の為、もう一度。我が子が、体調不良を訴えており、病院へ連れていかなければならないため、本日は、これにて失礼したいと思っております。明日以降に関しては、この後の状況から判断し、夜の10時を目安に回答したいと思っております。お願いします。

…はい、はい。ありがとうございます。残りの作業に関しては、よろしくお願いします。大変、申し訳ございません。失礼します。


短編#21
悪いですけど、私、この家から出ていくので!キッパリと言わせてもらいますから!

あなた達の面倒を見ることに、耐えられませんでした。自分から洗濯やらご飯作りをしない子供たち。仕事のことだけで手一杯で、私や子供の面倒なんて全く見ていない貴方。単身赴任が多くて、ただでさえ家にいないのに、職場に泊まりっぱなしって、アンタ、どんな神経をしているのよ?!

そりゃ、そうよ。子供たちだって、他の友達みたく、遊園地やら動物園やら水族館に行きたくなるわよ。子供たちは、なれないながらも、何とか頑張っているわ。洗濯も、今は、ある程度はできるようになったし、アイロンも使いこなせて、洗い物を綺麗に畳める(たためる)し。料理も、包丁の使い方は尚更(なおさら)だけど、基本的な切り方に、火を使った調理も、様に(さまに)なってきているし。掃除も、細かなところまでできるようになったわね。

それと比べて、アンタと来たら…。共働きとはいえ、お金を稼いで、ほとんどをコッチに回してくれるのは嬉しいわよ。休憩なしで、ぶっ続けではたらかせているのは、アンタが、仕事以外は何も出来ない証拠なの。仮に、過労死とは行かなくても、働きすぎで倒れたら、それはアンタの責任。
子供以下。
…もしかしたら、赤ちゃん未満ね。古きロボット、と言ってもいいわね。AIと言ってしまっては、今後登場する彼らが心配になってくるわ。

…ということで、はい、これ。これに必要なことを"全部"書いて、印鑑を押して。
"今すぐに書け、って言ってんだろ?オラァ!!(怒)"

(※往復ビンタに、噛みつき。流血していても、気にならない。
何故なら、これは、ヤツの、然るべき報い・罰なのだから…)

よし、今から出してくるから。
…あ、そうそう。私、もう、次の旦那さん候補と付き合っているから。結婚も、視野に入れているし。

じゃあね♪
サヨ~ナラ~♪(*´罒`*)


短編#22
そう言えばだけど、俺、彼女がいるんだわ。誰にも伝えてなかったけど。これ、ガチ。
ずっと、独身貴族キャラでいたでしょ?モテないモテない、なんてさ。あれ、"演技"なんで。ぜ~んぶ、演技。

そりゃ驚いて当然だわ。お前らは、1度や2度、彼女を持ったことがあって、デートなり何なりとしてきたと思うよ。俺は、その経験が全くないから、なんとも言えねぇけどな。皆、なにかしら面白いところを持ってるんだろ?例えば、ジョークが上手かったり、ユーモアな人だったり。優しさも、あるんじゃねぇの?それは、俺にはわからん。

お前らに対して、俺なんてどうよ?真面目に、勉学一筋(べんがくひとすじ)。気になったことがあれば、教授の研究室にお邪魔したりして、舌戦(ぜっせん)を軽く繰り広げたりしたねぇ。あーでもないし、こーでもない。ベストな回答は、そうやすやすとは出ないけどね。でも、ただただ、純粋に楽しかった。

それでさ、俺、気になってた子に、MINE(マイン)をしてみたんだよ。元々、その子とはイベントで同じチームだったから、連絡先は、知ってたよ。
そうしたら、"OK"が出たんだよ!凄くね?!

んで、今、その子とは、一緒に帰宅してるし、食事や買い物も一緒に行ったりしてる。

先に言っておこう。俺の彼女は、"マドンナ"さ♪


短編#23
今の私にできること。
一体、何があるんだろう?

"人の気持ちを思いやること"、"慈善活動(じぜんかつどう)に取り組むこと"、"少子高齢社会にメスをさすこと"、"20代の社会人に、明るい未来を残すこと"、他にも沢山ある。

でも、ほとんどは、硬っ苦しい(かたっくるしい)伝統や、頑固な老人たちのルールに従わされている。いつかは、それらを崩さないと。旗揚げをして、屈服させないと。

今の私にできること?
"現状を打破"すること!


短編#24
…先輩。何故、僕のことを裏切るのですか?何故、寝返ってしまったのですか?!

僕、先輩の演技を見て、パフォーマンスに感激を受けてこの団体に所属したのに、こんな仕打ちを受けるだなんて酷すぎます!他の先輩からは、こんな話を聞いたことは無いし、逆におかしいと話をしておられました。

先輩に憧れていたのに・夢を見ていたのに…。いつか、先輩と同じ舞台で、主人公クラスのキャラで一緒にパフォーマンスをしたかったのに。

…なのに、なのに。なのに!先輩は、ここから去ってしまう。しかも、敵対勢力のメンバーとして、我々は相見える(あいまみえる)羽目になる…。

…私、もう二度と、先輩のこと尊敬しませんから。裏切り者として・反逆者として、関わりも持ちませんから。

…お疲れ様でした、過去の英雄(ヒーロー)。


短編#25
先輩♪今日も、お疲れ様です♪

これ、レモンのはちみつ漬けです。祖父の家から、たくさんレモンが届いたので、作ってみました♪どうぞ♪
はちみつレモンと聞くと、風邪の時に効果があると思いますよね?実は、その時以外でも、効果があるんですって!

実は今回、これだけではなくて、"自家製ヨーグルト"と"自家製パン"も用意してみました♪明日、いよいよ大会だということで、消化に良いものを用意して、気合いを入れてみました♡
このふたつは、このレモン漬けと一緒に食べてもらうと、さらに美味しくなりますよ♪

「美味しい」、ですって?!ありがとうございます♡
(先輩のために、腕を振るえてよかったぁ~♡こんなにも喜んでもらえるだなんて、幸せ♡)

はい、先輩。「明日の大会のとき、試合の合間にちょくちょく食べられるように、おにぎり弁当を用意して欲しい。」と。そして、「チームのメンバー用に、はちみつレモンをよろしく」と。
はい!先輩のために、私、頑張ります!大会に優勝できるよう、頑張ってくださいね♡応援しています♡


短編#26
あぁ、キミか。あの時、思いっきり、水の中でもがき苦しんでいたのは。

残念ながら、キミは、そのまま溺死(できし)してしまった。助からなかった。
…しかし、キミは転生(てんせい)に成功し、第2の人生を、今から歩き始めるワケだ。私のおかげでね。感謝をしてもらえると、私は嬉しい。

ようこそ、"サヴァイヴァーワールド"へ。私は、この世界の住人の"アレアル=ジョスバーノ"だ。アースワールドにおける、"国境警備観測隊"のような仕事をしているのさ。
ここの世界を一言で言い表すなら、"ファンタジーRPGの世界"かな。キミの、元いた世界と似たような場所もあれば、アースワールドにさえ存在しないような場所もある。

さぁ、役職を1つ選んでくれ。途中で変更はできるが、それができるようになるまでは、ジョブチェンジは不可能だから、気をつけるように。

…選んだね?よし。
さぁ、私と一緒に、冒険を始めよう!


短編#27
"今は昔、竹取の翁といふ者有りけり。野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづのことにつかひけり。名をば讃岐造(さぬきのみやつこ)となむいひける。
その竹の中に、もと光る竹なむ一筋(ひとすぢ)ありける。あやしがりて寄りて見るに、筒の中光りたり。それを見れば、3寸ばかりなる人、いと美しうて居たり。
翁言ふやう、「われ朝ごと夕ごとに見る竹の中におはするにて知りぬ。子になり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ(きぬ)。妻(め)の嫗(おうな)に預けて養はす。
美しきことかぎりなし。いと幼ければ籠(こ)に入れて養ふ。"

竹取物語の冒頭の、出だしの部分である。中学時代に、徹底的に冒頭部分を暗記させられたのは、今では、笑い草である。

私は、幼い頃から日本の童謡や昔話を、原文のまま、つまり、古語のまま読んできた。古典的な物語が好きだった両親の影響もあっての事だが、我が妹にまで、その影響は及んでいる。

ん?どうした?「何故、急に竹取物語の冒頭部分を読み始めたのか?」だって?
ちょうど、私の所属している声優事務所で、原文のまま、これを演じることが決まったのさ。それで、私は、物語に出てくる5人の王子の1人、大伴御行(おおとものみゆき)役を演じることになったのさ。何に挑戦したかは、そっちで調べておいてくれ。
…ま、ネタバレも何も無いんだけどさ(笑)。

…あ、そうそう。その、竹取物語をやるイベントに、キミを招待するよ。何か、実際に、その時のキャラの衣装を着るらしいけど、お願いだから、笑ったりしないでね?
ほら、これ。イベントのチケット。俺名義で書いておいたから、入る際に、招待客用のゲートが、通常ゲートとは別で用意してあるから、そこから入場してほしい。もし、到着したら、俺を呼んでくれ。スタッフが、すぐに俺を召喚するからさ♪

それじゃ、イベントでな♪


〔※注意事項
竹取物語の部分は、角川文庫の"ビキナーズ・クラッシックス 竹取物語(全) 青木誠一郎 発行" (平成13年9月25日 初版発行/平成18年4月30日 十版発行) 15頁3行目より〕


短編#28
お兄ちゃん♡今日も一日、お疲れ様でした♡

最近、夜遅くまで起きて、パソコンとにらめっこしてるけど、あまり遅くまでやるのはよくないからね。休みつつ、頑張ってね。

勉強とパソコンと、アルバイトにサークルと、4方向から忙しいけど、それでも頑張っているお兄ちゃんが、私は好きだよ♪

ほら、これ♪私が作った、ホットレモネード♪これを飲みながら、ファイトだよ♪

だ~いすきだよ♡お兄ちゃん♡


短編#29
今日は本当に疲れたわ。本当は、今日は早く上がれたはずだったんだけど、周りが初心者ばかりだったから、唯一の経験者である私が残らなきゃいけなかったわけ。

私ばかり遣わ(つかわ)されるだなんて、何か嫌になるわ。相変わらず、奴隷のような扱い。もう、嫌になるわ。

私だって、健康のため・美のために、早く帰りたいのですわ!乙女として、輝かしくいたいのですわ!乙女の心、理解してくださいよね!


#短編30
あ、あの、先輩…。

…私、先輩に、1つ言いたいことがあるのです。少しだけ、お時間、よろしいですか?
…よかったぁ。ありがとうございます。

実はですね。前々(まえまえ)から、貴方の事が気になっていたのです。初めて知った、その時から。ほどよくて、時に鋭いツッコミが、私にはとても嬉しくて面白かったのです。
二人きりで電話をした時も、怖い感じがなくて、話も理解してくれて、もっともっと話したくなるくらいでした。

先輩と、もっと一緒にいたいし、お話もしたいのです。
…こんな私ですが、一緒にいてもいいですか?付き合って貰えませんか?


短編#31
皆…、本当に、ありがとう。こんな、私のために、盛大なパーティーを開いてくれるだなんて…。

皆、私のために頑張ってくれるのはいいけど、自分のことも頑張りなさい?大会なり、試験なり、近いんでしょ?そっちに集中しないと、いけないんじゃないのかしら?うふふ♡

本当に、皆、ありがとう。私の門出(かどで)を、こんなに祝ってくれるだなんて。嬉しいわ…。
皆、行ってきます。そして、いつか会えるその日を!


短編#32
俺は特殊能力をもつ7人の片割れ。影の立役者と来たら、大抵は俺。
表(おもて)のヒーローはお前だけど、中身を初めて知った時、俺は声を失った。
あの時、離れ離れになってしまったキミと、ここで再会できたから。そして、俺達がいないと、7人が集うことは無かった。


短編#33
眠れない…。昨日の夜勤がほぼ夜明けまで続いちまったから、変なハイテンションのままで落ち着かないんだよ。

寝なきゃならないのは百も承知。分かっとる。でも、眠れない。
いくら睡眠促進剤を使っても、俺の体にはどれも合わない。

こうなりゃ、この身が果てる(はてる)まで動かして、完全に動けなくなったところで寝るとしよう。
本当は宜しくないけど、酷使した体を休ませると、案外、長く休めるもんなんだよ?


短編#34
今日は、美味しいお酒を先輩から頂いたのよね♪ワインなんだけど、リンゴの微炭酸で美味しいらしいのよね。

ワインと来ると、大抵は、ブドウでしょ?りんごのワインもあるんですって。この種のタイプのワインは未体験だから、楽しみだわ♪

そして、それに合いそうなおつまみも頂いていることだし♪
用意周到な先輩に、後で感謝のメールもしないと!

明日からは、嬉しい嬉しい3連休♪素敵なワインとともに、素敵な休日を過ごすわ♡


短編#35
あ~、あっちぃ~。暑苦しい…。えっと?今の気温は?
…なぬっ?!33.5℃、だと?!

何なんだよ?急に最高気温が30℃オーバーとかよ。昨日や一昨日までは最高気温が30℃に届かずに、まぁそこそこ気持ちよかったのに。気づいたら、もうこれだよ。

そういえば、今日はいつだっけ?えっとえっと…?"6月20日"。
…"6月20日"?!おいおい、冗談じゃねぇぞ…。

この夏、俺、生き残れるのかなぁ?


短編#36
雨が降る。空が泣いている。強く降る。大泣きをしている。雷を伴っている。酷く落ち込んでいる。

ねぇ、貴方は何故そこまで泣くの?何か悲しいことがあったの?大切な人が亡くなったの?何かを後悔しているの?嘆いて(なげいて)いるの?

私にはわからない。私でなくても分からない。空の気持ちを汲み取る(くみとる)ことは、そう簡単なことではないの。

…せめて、私の行いが正しい方向に進むように。そして、少しでも空の機嫌が良くなりますように。


短編#37
ねぇ、お兄ちゃん?これで何度目かしら?私に、かわいい女の子と腕を組んで歩いているのを見られたこと。

え?動けないって??
それはそうよ。
「もう、アナタはワタシノモノ♡」

ほら、見て?この指輪。私の名前とアナタの名前を刻んでもらったの。勿論、あなたのお金で作ったのよ♪婚姻届も、ほら♪わたしとアナタの名前♡♡後見人(こうけんにん)は、私の学校の担任とあなたの学校の担任。

「アナタ、一生ついて行きますからね♡
愛しているわ、ダーリン♡♡」


短編#38
あら、先生。お疲れ様です。さっきから私のことばかり見てますけど、何か気になるのですか?
それとも…。

…あ、安心してください。
「ワタシ、アナタのことを監視しているので。」

アナタが私のことを気にしていたのは、前々からバレバレでした。それで、ストーカーをしてみたり、軽く脅しのメールを送ってみたり。

そして、今。アナタは私の手中にある。逃げも隠れも出来ないの。

「せ・ん・せ・い♡
もう、逃げられませんの♡どこに逃げても、一生追い続けますの♡

愛しているわ♡ア・ナ・タ♡」


短編#39
何故、ここ最近の夏が暑いのかって?申し訳ないけど、私には分からないの。

地球温暖化といえば、それまで。ただ、太陽自身の回転や周期にも、何かしら関係があるようなの。詳しくは分からないわ。

それに、私自身、地学にはそこまで詳しくはないの。天候に関するものもね。でも、気になることは調べるタイプの人間よ。何か質問があれば、私に聞いたり、調べて見てほしいわ。

頼んだわよ♡未来の研究者くん♡


短編#40
私の夢は、花嫁になること。素敵な王子様がやって来るのを願って♡

周りは女の子ばかりで、男の子が来たら常に戦争。でも、私にはそんな力はないの。影で本を読む地味な女の子。

だからこそ、気にしてくれる王子様がいるの。私のことを気になってくれる、心優しきプリンスがいるの。
だから、私は付き合っている。彼のプリンセスになるために!


短編#41
星に願いを込めて。
…でも、どんな願いを込めればいいの?

恋愛?平和?平穏無事?自然環境の保護?言い出したら、キリがない。それに、その人その人に願いがあるの。私には決められない。

でも、私なら、こうお願いするわ。
"どうか、一日でも長く皆が笑顔になれる日が続きますように☆"


短編#42
私は、運動が苦手なの。走るのも遅いし、物を持ち上げられないし、体が硬いし。体力テストは大の苦手。後ろから数えた方が順位は早いわ。

…でもね、ある日、体育のバスケットボールで頑張る男の子を見て、感動したの。自分もやりたいし、応援したいな、って。

だから、私、遅いかもしれないけど、バスケをやってみる!下手なのは分かっている。
でも、やってみないとわからない。私の本当の力を試したいの。

大器晩成型でもいいでしょ?
"やることに意味があるのだから"


短編#43
下がれ!〇〇!ここは俺に任せろ!早く安全なところに離れて!

何度目のことだろう?アライアータ。ここで出会うとは。俺たちには何か縁があるらしい。貴様が果てぬ限り、この関係はどうやら続くようだ。

"いい加減、決着をつけないとな"

問答無用!行くぞ、"アイビスラッシュ"!新たに会得(えとく)したこの技は、敵を怯ませる(ひるませる)技さ。
そこから、"クラッシュ・ド・アイス"!さぞ冷たかろう、痛かろう。
そして、トドメだ!"メテオドライブ"!

"これでおしまいだ"

怪我はないか?〇〇。キミを狙っていた敵は、これで消滅した。完全にね。
辛い思いをさせて、本当にすまなかった。これからは、自由の身となって解放された気分を味わいながら、一日一日を大切に過ごしてくれ。

それじゃあな。また会えたら、よろしくな!


(※〇〇には、名前を入れてくださいませ。)


短編#44
みんな、お待たせ!"ヒロイン""の登場よ☆

ヒーローは遅れてやってくる"って、どこかの人が言ってたわよね?本当にそうなってしまったわ!

…そんなことよりも!
私だってヒロイン。ヒーローの1人。正義のために、子供たちのために、苦しんでいる人達のために戦うの。命をかけて戦うの。

喰らうがいいわ!必殺!"サンライズシャワー"!
日差しが悪を浄化し、新たな平和が訪れんことを。

…これで、敵は倒せた。悲劇の幕が降りたの。もう、苦しまなくていい。


短編#45
ねぇねぇ、兄ちゃ~ん。なんで私ばっかり冷遇されるわけ?おかしいじゃん。私、悲しいよ。

いっつもお兄ちゃんばかり優遇されてさ、私、いじいじしかしてないんだよ。こんなに可愛い妹を差し置いてさ。

お兄ちゃんなんて、大っ嫌い!私のことなんて全然考えてないもん。自分さえ良ければいいって人なんだもん。

早く出てって!私の部屋から出てって!もう声なんて聞きたくもない!!


短編#46
やぁやぁ!こ~んなところで、この俺と出くわすとはねェ~。

覚えているかい?俺のこと。「橋爪徹(はしづめとおる)」だよ。中学生の時、お前を散々貶して(けなして)いたヤツ。そいつが、俺さ♪

安心しろ。俺は、今、国家公務員として働いているんだ。今日は、特別に休暇を頂いて山のトレッキングさ。自然のことを直(じか)に触れたかったからね。

今、異常な暑さが続いているから、あまり無理をするなよ。それと、水分・塩分補給もな。

それじゃあな!


短編#47
…あの、さっきから私のことをしつこくしつこく呼んでますけど、一体どちら様ですか?

柳井敦(やないあつし)って男を知っているか、ですって?柳井さんって、あの、世界的レーサーのミスターヤナイさんのことですか?
それが、貴方と。これが、国際A級ライセンス…。

…あぁ!思い出した!天才的な頭脳で、センター試験パーフェクトの柳井さん!こんな所で出会えるだなんて…♡

私、実はあなたのファンなんです!レースもきちんと録画してますよ♪これからのレースも、優勝目指して頑張ってくださいね!
応援しています♡


短編#48
…もうさぁ、こんなくだらないことで揉めるのやめない?萎えるだけだよ。誰も得なんてしない。損しかない。

え?「じゃあこの問題をどう解決するのか」って?
申し訳ないけど、その問題はとっくに解決しているし、今後の方針も決めてある。

社内で、今から皆に通達するとか言っておきながら、今になってようやく届いたってわけだ。

皆。余計な労力を使わせて済まなかった。
"俺のせいなんだよ。"


短編#49
ねぇねぇ!このアニメ、なかなか面白くない?イケメンな5人の歌手が主人公のアニメなんだけど、本当に最高なのよ!

主人公は、何かが抜けているんだけどしっかり者のリーダーで、"悠二(ゆうじ)"っていうの。運動神経抜群のラッパーの"真孝(まさかたか)"、超インテリなビートボクサーの"吉伸(よしのぶ)"、私の推しのゆうちゃんこと、"祐平(ゆうへい)"。そして、ショタっ子な"翔吾(しょうご)"。

歌系のアニメって思うでしょ?でもこれ、"恋愛ゲーム"なの。人気アーティストとの禁断の恋。これがまた素敵なの☆

早く、続編のアニメかゲームが出ないかなぁ~♡


短編#50
おいッ!あぶねぇじゃねぇかよ!なに勝手に人の前に出てくるんだよ?!怪我するところだっだろ?!気をつけて歩けよ!(怒)

…なんだよ、しつこいぞ、お前。俺にベタベタしてくるんじゃねぇぞ。お前はストーカーか何か?
「お~い!そこの警備員さ~ん!ストーk…」

は?!"俺のこと覚えてないんすか?"、だぁ?!誰なんだよ、お前。
…てか、お前"夕朔(ゆうさく)"じゃねぇかよ。ふざけんじゃねぇ。

(´Д`)ハァ…
…お前なぁ、あれだけ散々言っておいたのに、まぁだ懲りて(こりて)なかったのか。これ以上続けるんなら、警察送りにするからな。現に、そこに警備員いるから。

…すまんが、警察送りが早かったようだ。じゃあな、"容疑者"さんよ♪


短編#51
はぁいストップー!筆記試験はここまで。後ろから前に、解答用紙と問題用紙を回してくれ。その際、下に重ねていくようにしてくれると大変助かる。

回収部隊、ありがとう。えーっと、この列にはこれだけいて、隣の列には…っと。よし、人数分の用紙を確認。皆、お疲れ様。

結果に関しては、試験から10日前後を経て(へて)、インターネットに掲載される。合格者には、それから4日ほど経って(たって)、
書類を送付する。詳しいことは、試験前に配布した"お知らせ"ってハンドアウトを確認してくれ。それでも分からなかったら、"試験の結果以外のこと"で電話をしてくれ。配布物に記載されているところで問題ない。

これにて、米沢大学の入学試験を終える。


短編#52
はぁいストップー!今日の練習はここまでよ。皆、お疲れ様♡

明日は大会の本番だから、調整を兼ねて短めにするわ。一応、このあとも練習できるようにはしておくから、続きをしたい人はそのままやってちょうだい。ただし、終えてからは、きちんとクールダウンの体操をすること。
自主練習中に怪我をされるのが、私、一番嫌いだから。いいわね?

私も、いちよ午後5時まではここにいるから。2時終わりにしてるけど、最大で3時間自主練習できるわ。

それじゃあ、明日は頑張って。期待しているわ。
解散!


短編#53
ようこそ、我が子猫ちゃん♡僕の家に来てくれたんだね。待ってたよ。さぁ、どうぞ上がって♪

こちら、カモミールティーをどうぞ。僕が手作りしたクッキーも、よろしければどうぞ♪
美味しい?!ありがとう♡

いちよ、僕は洋菓子店の息子ってわけで、作り方を徹底的に覚えさせられたんだ。その際、家で簡単に作れるように、スーパーでにらめっこしながら代替(だいたい)になりうる材料を探したものさ。

そんなに気に入ってくれるなら、レシピでも教えようか?
ふふっ♡じょ・う・だ・ん・だ・よ♡ そんなことをしたら、父さんに叱られるからね。


短編#54
姉貴(あねき)、わかってるよ。…もう、わかってるんだってば!うるせぇなぁ。

確かに、俺はサッカー部のキャプテンだよ。中学時代、クラブチームのスタメンだったよ、ベスメンだったよ。んで、綺麗に俺達は進学した高校がバラバラになった。

そりゃ、サッカーも大切だけどさ。勉強くらいしたっていいじゃん。いつも宿題なりなんなり済ませてるわけでさ。
それで今、外は落雷だろ?練習しようにも出来ないんだよ。

ついでに言うと、前、言わなかったっけ?俺の高校のテニス部のメンバーが、落雷に撃たれて亡くなったってニュース。テレビでも大きく取り上げられてたよ。

だから、今は勉強をさせて欲しい。
"大学に行かせて欲しい"


短編#55
おかえりなさい、あなた。今日も一日お疲れ様でした。
今日は暑かったでしょう?顔に塩が吹いていますよ。先に汗を流してはいかがですか?お風呂は既に沸かし(わかし)てあるので問題ありません。


あなた、乾杯♪改めて、今日も一日お疲れ様でした♡お風呂から出て、さっぱりしたようね♡
いつも無茶ばかりしているんですから、たまには控えてはどうですか?これ以上続けると、あなたの身体(からだ)が心配ですわ。
ここ最近、休暇がなかったこともそうですけど、明日からは5連休でしょ?明日は、寝てください。
多分、一日中寝てるとは思いますが(笑)。

えぇ、えぇ。大丈夫です。洗濯やゴミ出し等々(とうとう)をいつもして頂いておりますが、明日は私がします。休むことだけに集中してくださいね♪


短編#56
後輩くん♪今日も頑張っているわね~♡ お疲れ様。

あ、またキミ家に持ち帰って進めてたわね?バ・レ・バ・レ・よ♡
言い訳をしようとしても、逃げようとしても無駄よ?あなたのことは、周りのみんながよ~く知っているんだから。

キミはいつも張り切って用意してくれるわね。寝る間も惜しんで頑張っているんでしょ?担任の先生から聞いているわよ。勉強も疎かにしないように家でもやっているって。

頑張ってくれるのは大変嬉しいんだけど、無理はしないでね?身体を壊してしまっては遅すぎるから。また必要な時にお願いするから、少しはのんびりと余裕を持ってもいいのよ?


短編#57
お、おかえり!それにおつかれ、〇〇!
今日も一日、バスケットボールの練習を頑張ったな!よしよし!

そろそろ、大会か。あと、2週間くらいだっけか?早いよなぁ。
それと、勉強との両立は大変だろ?しかも、今週はテスト週間とか言ってたよな?なら、言わずもがなだな。

〇〇は、いっつも無理を押し通しているもんな。まぁ、俺の家族は子供でもよく無茶するけどさ。今は、あまり無茶はオススメしないぞ。怪我をして大会に支障をきたしたら勿体ないからな。

だから、練習に精を出すのはいいけど体に変な負荷をかけるようなマネはやめてくれ。お前は副キャプテンだから、キャプテンのフォローができるように、体調を整えておくんだぞ。お前なら、できるよな?

よし!それでいい。流石は我が子だ!


(※〇〇の所には、男の子の名前を入れてくれると嬉しいです。「ユウスケ」や「コウキ」など。)


短編#58
私たち夫婦は、子供の頃、この大きな木の下で仲良く遊んでいたの。

木の下に砂場があって、仲良く城や泥団子を作っていたわ。堀とかも作って、彼の持っていた車のおもちゃとかを走らせていたっけ?

秋になれば、その木から実がなって、それを一緒に分けっこして食べたんだっけ?
冬の、雪化粧された木も素敵だったわ。

プロポーズも、この木の下で受けたわ。その時、思わず泣いたっけ。本当に幸せだったわ。今でも覚えていますもの。


短編#59
私は、結婚をしてから1つ守っていることがある。
それは、"妻や子供との時間を確保し、家族としての時間を用意すること"である。

資格の取得とか研修、出張で家に帰れない日もある。数週間・数ヶ月も家に戻れないこともしばしば。

だからこそ、この時間だけは何としてでも確保をする。買い物に行きたいなら連れていく。遊びに行きたいなら連れて行って一緒に楽しむ。外食がしたいなら、食べたいものを決めて食べに行く。妻との予定合わせも大変だけど、それも楽しいと思える。

家事も尚更(なおさら)。洗濯にアイロンがけ、食事の用意に掃除。初めはまだオドオドとしてたけど、今はなんの躊躇い(ためらい)もなくできる。

妻が疲れた時は、私がやる。なんなら、私が率先してやるように気をつけている。

"妻に無理をさせないのが、旦那のメインミッションさ。"

短編#60
…クッ!なんでこんな嵐の日に俺は出勤せにゃならんのだよッ!
ぐぅああ!風が!

係長の野郎、勝手に今日と明日を緊急で休むって逃げちまったし、新人社員をこんな日に呼び出すし。俺達はウォーリアーかよ。命知らずかよ…。

ぐぬぬ…。滝のような大粒の雨が、竜巻が、目の前で落ちた雷撃が俺を…。こんな自然の猛威に負ける俺では、ないッ!
ズブ濡れでも構わない。早く、早く仕事場に…!

"間に合えッ!俺!最悪、俺だけで仕事場は回すからッ!"


短編#61
俺は、さすらいのギタリスト。名は"弦田 奏太郎(げんだ そうたろう)"だ。

俺が迷い込んだ街々(まちまち)は、どこもかしこも反吐(へど)が出るほど最悪だった。治安が良いと世間では言われている街でも、俺にとってはクズどもの巣窟(そうくつ)としか思えない。

特に酷かったのは、ブリリアン・アイランドの辺りだ。なにが酷いのかって?だって、あそこを歩けば、至る所で建物からお楽しみの声が丸聞こえなんだよ。日中からエンジョイなんだぜ?

しかも、美人婦警が犯人であろうそこそこカッコイイ容疑者とセックスをしてるんだ。少し隠れたところでさ。その逆パターンも見たよ、当然。見るからにエリートと思しき真面目そうな男性警察官が、めちゃくちゃ色白で可愛い、20代半ばと思われる容疑者とヤりあってたんだよ。本当さ。

崩壊しているよ、アソコは。あんなところ、2度と来たくないね。例え、友人や俺のファンに勧められたとしても、断固拒否するさ。

"ブリリアン・アイランドなんぞ、クソ喰らえ!"


短編#62
夏になる。暑くなる。御天道様(おてんとうさま)が活発に動く。

ねぇ、ここ最近暑いのは何故なの?お天道様、そこまでして元気なのは何故なの?貴方の威勢の良さで、数人もの人が犠牲になってしまっているの。幼い子でさえも召されてしまったの。

貴方からの恵(めぐみ)には心から感謝をしているわ。
でもね、なかなか元気すぎると思うの。私も貴方の威勢にやられかけたことがあるの。

元気があるのはいいけど、余計なお世話はかけないで欲しいの。余計な犠牲者はいらないの。少し元気を抑えて、落ち着いて欲しいの。

"ほどよい元気を、私たちに恵んでくだいませ。"


短編#63
静かな星空のもと、私は川沿いを歩く。清らかなる水の流れを耳にして、今日も私は足を進める。

夜のランニングマン、犬と散歩を楽しむ年配の方。優しく微笑んでくれて、なんだか心が温まる。

何もあてはない。ただただ、夜のここを歩く。一日の反省をしながら、明日のことを考えながら。

"今日も一日、お疲れ様。"


短編#64
帰宅中、私はいつも楽しみにしているものがある。
それは、"美味しい匂い"を嗅ぐことさ。

味噌汁や炊き込みご飯といった、和食の優しい匂い。カレーやシチューといった、子供が大好きそうな匂い。お魚の独特な匂いでさえも、私には幸せに感じる。

さぁ、家に帰ろう。今日も、美味しい美味しい食事にありつこう。


短編#65
あなた、今日も一日お疲れ様。

最近、あなた働きすぎじゃないかしら?1週間毎日出勤続きだし、休みの日でも、電話1本ですぐに会社へ。他の人が急用で休まなきゃならないと、決まってあなたが職場へGO。

こんな日が、もう1年も続いているのよ?無理はしなくていいの。
子供も、あなたが父であるってこと、忘れていると思うわ。
今度、2泊3日の旅行にでも行きましょ?ちょうど、旅行券が当たったの。

"2人きりの時間も、楽しみましょ?"


短編#66
空を飛ぶ鳥。人々は、彼らに憧れを持つ時がある。空を自由に滑空する姿は、注目の的である。

"いつかは、自分たちもあの大空へ!"

それを求め、偉人たちは努力した。それが、飛行機となり、スペースシャトルとなった。鳥よりも更なる高みへと進めるようになった。

"私も、いつかはあの無限の宇宙へ(そらへ)"


短編#67
(※ボスキャラになりきって読んでください)

ようこそ、我が生み出したアンリミテッドラビリンスへ。1度足を踏み込んだら、君は最期だ。連続で襲いかかるモンスターたち。途中途中で襲いかかるドラゴン。果てのない戦いに時間感覚も狂い始める。人間として・戦士としての存在意義を自問自答していくだろう。そして、君は気づくだろう。

"私との戦いに、この戦いに終わりというものは存在しない"と。

だが、実は助かる方法がたった1つだけではあるが存在する。それは生憎教えられないが、"アンリミテッド"ではないのである。キチンと、終わりは存在する。
…とは言っても、その終わりは、私との対峙。私を撃退することで、真の終わりを迎え、このラビリンスは崩壊する。

真の終わりを迎えることで、私の存在も、このラビリンスも全て忘れ去られる。"ファンタジー"と化すのだ。

さぁ、始めよう。時間は無限だ。君が果てるか私と対峙できるまではな。

"お前の実力を存分に発揮し、歴史に名を刻め!"


短編#68
(※ナレーターになりきって読んでください。ほぼフィクションですが、出てくるコース名やチーム名は実在しています。)

新たなモータースポーツの物語、今、ここに始まる!

主人公のタケルは、ラジコンが大好きな高校1年生。運動神経も頭もキレッキレ。しかし、これは彼の表の顔。

その裏の顔は、"世界をまたにかけるカートレーサー"。ドニントン・パークやモンツァ、筑波に新東京と、週末には日本のレースや海外のレースで大暴れ。

そんなある日。耐久レースではお馴染みのOAK(オーエーケー)レーシングからオファーが舞い込む。"ル・マン24時間耐久レース"への挑戦である。WEC(ウェック)へのフル参戦をも意味しているこのオファーを承諾した彼。プロトタイプカーをドライブすることになった。

シーズン開幕戦が、本格的なレース参戦がル・マンとなったタケル。たくさんの人の思いを受け、今、24時間の幕が切って落とされる!

『劇場版 カーレーサー ~ル・マンの訪れ~』まもなく公開!

同時上映『劇場版 カーレーサー ~レースクイーンショー~』もよろしく!


短編#69
"雨が降る。傘を差す。"

この行為自体は当たり前。
だけど、私は"傘"が好きなの。どんな色のものなのか、どんな柄のものなのか。単色か、模様か、アニメのキャラクターか。

空から見たい、雨限定で咲く花々。人の流れで動くから、池の蓮のような美しさがあるの。

ねぇ、あなたはどんな傘を差すの?


短編#70
梅雨が明ける、間もなく明ける。台風が、梅雨の終わりを知らせる。

強烈な風雨によって被害が及ぼされているけれど、逆に恵みをもたらすこともこれまた事実。強烈な雨でも、"塵(ちり)も積もればなんとやら"。ダムに水が溜まって、貯水ができる。

長い雨の時期も終わり、太陽が大暴れする季節。また降ってくれる雨が、我々に希望の恵みを与えてくれることを信じて。


短編#71
ここ最近、私はキャンプに行くようになった。虫や生きた魚に触れるのは苦手だが、数をこなせば意外に克服出来たりするものだ。

自分を鍛えるのにももってこいなキャンプだが、行く理由はそれではない。もっと、深い理由がある。

"日の出の朝日を拝むこと"これである。

川沿いのキャンプもしないわけではない。だが、私の個人的なイメージとして、キャンプには朝日を拝むことが鉄板であると思っているのだ。これがあるからこそ、キャンプが楽しめる。

普段、何気なく接している自然も、こんなアクティビティ1つで感じ方・捉え方は大きく変わる。もしかすると、自分自身の考えも大きく変わるのかもしれない。

刺激を求めている、自分探しをしたい、自力でなにかをやってみたい、仲間と協力して何かをなしとげたいなら、是非ともキャンプに出かけて欲しい。
そして、日の出をその目で焼き付けて欲しい。


短編#72
私は、海の安全を守る"ライフセーバー"である。この時期になると、テレビのニュースで我々の活動が紹介されている。皆さんも、1度か2度はそのニュースを見た事があるかもしれません。

今年も、8月を迎える前に猛暑をあちこちの地点で記録している。熱中症で運ばれた方々も、1日に100人を超す日もざらである。

そんな暑い日には、どうしても海に入りたくなる方が数多くいる。楽しんでもらうのは構わない。海の家で食事をする、ビーチボールでバレーをする、泳ぐ。他にもあるだろう。

しかし、そんな海辺も、時には悪魔となり、人の命を軽々と奪ってしまう。波に飲み込まれて行方不明、岸へと流され知人らと離れ離れに、身体(からだ)に異常を来たし浜辺への帰還が不可能に。どれもこれも、あるあるである。他人事(ひとごと)ではない。

どうか、海を楽しむ際は、準備運動をきちんとしてください。また、"少なくとも2人以上"で楽しんでください。いざとなった時の、重要なパートナーとなります。
そして、困ったことや気になったことがあれば、気軽に話をしてください。緊急の場合は尚更ですが、少しでも海を楽しんでほしいので、悩み解決になればと思います。

"それでは、楽しい海水浴を"


短編#73
(※妹になりきって読んでください)

お兄ちゃん♡今日も一日、お疲れ様でした。今日の夜ご飯は、私の作った、棒々鶏(バンバンジー)だよ。中華風スープも用意したよ。
しっかり食べて、しっかり休んでね♡
お兄ちゃん、だーいすき♡ちゅ♡


短編#74
初めて見た彼女の浴衣姿。祭りの提灯のほんのりとした明るさが彼女を際立たせている。おしとやかな姿も、おちゃめな姿も、優しい笑顔にしんみりとした顔。"フェスティバルマジック"にかけられた彼女が私を惑わせる。

かき氷の冷たさも、焼きそばを頬張る姿も。フルーツ飴やわたあめでニコニコすれば、金魚すくいで子供に戻る私たち。まるで、子供時代にタイムスリップしたかのよう。

花火が上がり、2人の情熱はクライマックス。大きな光の輝きの影に、優しく結ばれる2人の恋。祭囃子(まつりばやし)が2人の鼓動を伝えていく。


短編#75
さぁ、俺たちで祭りのクライマックスを決めるんだ!
日本の伝統、手筒花火で祭りを決めてやれ!

よくある打ち上げ花火よりもダイナミックで、魂をより感じられる。手筒花火の1本1本に物語が詰まっている。サイズもさることながら、インパクトなら引けを取らない。
試しに、小型の手筒花火を見てみよう。片手で楽に持ち上げられる小さいヤツだ。それを着火させたら、櫓(やぐら)の周りを走り回る。少し走れば花火が上がる。リアルなドキドキを味わえるわけだ。にこやかに走っているのは、我々、花火師からのパフォーマンスの証(あかし)。
フィナーレは、特大サイズと決めている。興奮と感動を与えるため、とびっきりのをお届けするのだ。

夏の感動は、我々の花火と共に去りぬ。


短編#76
私が海に流れ着くその時まで、自然の何たるかを見てきた。
私の元は、大きな大きな岩だった。川の流れが比較的強く早い上流で、サイズが小さくなっていき、中流に入ろうかという頃には、片手で十分に持てるほどのサイズとなった。このサイズになるまでは、水流に身を任せたり、同じ岩同士で衝突をしたりと、まさに激動。岩魚(イワナ)や山女魚(ヤマメ)といった川魚たちと一緒にいられたのは、至福のときであった。
可愛い川魚たちとの出会いを経てからは、時間の問題であった。大雨による濁流で一気に海の方へと加速。気がつけば下流。汽水域ももう目の前。

私は本当に身軽になった。形が残っている分、私はまだマシなのであろう。大抵は、跡形もなく消えてしまうのだから。


短編#77
なぁに俯いて(うつむいて)いるんだよ。何かあったのか?
俺は、お前の笑顔が見たい。笑っている姿が見たい。笑ってくれるなら、俺は力を貸そう。多少無茶してでもいいから力を貸す。

"なぁ、もう一度笑っておくれよ。君の笑顔が好きだから。"

徒然なる 短編集

訂正情報
5月16日(木) 短編⑫と短編⑬を追加。
5月18日(土) 短編作品のいくつかで、訂正。
5月29日(水) 短編⑭と短編⑮を追加。
6月4日(火) 短編⑯から短編#21を追加。また、まえがきにて、ルールの(5)を追加。
6月9日(日) 短編#22と短編#23を追加。
6月15日(土) 短編#24から短編#31を追加。
6月20日(木) 短編#32から短編#34を追加。
6月21日(金) 短編#32を訂正。また、短編#35と短編#36を追加。
6月29日(土) 短編#37から短編#44を追加。
7月16日(火) 短編#45から短編#59を追加。
7月19日(金) 権利情報を変更。
9月3日(火) 短編#53を修正。また、短編#60から短編#77を追加。

徒然なる 短編集

ただただ、その時の気分とノリで作った、短い短い作品集

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 青春
  • コメディ
  • 青年向け
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