暗闇に漂う舟-第二章-方舟"エデン"

ばあちゃんの死後


航大を次々に遅う不幸


彼は決めた


あの舟に会いに行くと





「・・・・・だから・・・・だそうよ」



「それマジか!?あの方には逆らえねぇな・・・」




????????



(話し声?


いや、俺は確かに飛び降りたぞ?



それが何で話し声?



は?)


答えも出せないまま、俺は目を覚ました。



飛び込んできたのは白。


一点の汚れもなく



ただ何処までも広がる白。


いや、よく見れば奥まった場所場所に影が見える。



その影のある場所はちょうど四つ。



どうやら、だだっ広い部屋の様だ。



俺は壁にもたれ掛かる様にしていた。


縫いぐるみのように。



暫くすると扉が開かれ、人らしき者が入ってくるのが見えた。



(あんなとこに扉があったんだ・・・


つーかここは何処だよ。


ひとまずあいつらに聞いてみ・・・・て?


!?)


部屋に入ってきた人らしき者


それは人ではなかった。


よく昔話で見たもんだ。



それは"鬼"


頭から出た突起から連想出来るのはそれしかない。


しかし、それ以外は普通の人間に見える。



方や金髪にピアスの糸目。



もう片方は銀髪に猫目、眼鏡をかけていてこっちは女性らしい。



(どうやら二人みたいだな・・・
びっくりしたー・・・


え?

コスプレ会場とかなの?ここ)


混乱を極め、訳の分からない脳内会話を繰り広げる俺に、金髪が話しかけてきた。


「おーう、お前だな?新入りっつーのは


したらこれに着替えな」




金髪が何か投げて寄越した。



広げてみると、これまた真っ白なツナギの様な衣類。


と言うか、新入りってなんのことですか??



抱えるのも億劫なとりあえずの疑問を、俺は二人に投げかけた。


「あのー・・・ちょっと突然の事で事態が把握出来ないんですけどー


新入りって、何の話っすか?


つーか此処は何処で、あなた達は何者なんすか?」


すると今度は銀髪が口を開いた。



「此処はアン・ラット様の方舟"エデン"その一室だ


お前は死の淵に墜ち、此処に連れてこられた


申し送れたが、私は"シア・ミー"

こいつは"ロス・ボロ"



貴様の監視員だ


貴様はこの舟で働いてもらう」

暗闇に漂う舟-第二章-方舟"エデン"

長編作品の第二章です。

暗闇に漂う舟-第二章-方舟"エデン"

長編作品の第二章です。

  • 小説
  • 掌編
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  • 冒険
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-16

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