心の雨


暗い気分になるのを
空から降り続ける雨のせいにしていた

そうすることで
自分自身を守れる気がしたから

何から守るの? 何を守るの? 
分からないフリをしているだけだ

本当は分かっている 
深く深くに放り込んだモノ

誰にも気付かれないよう 
自分がこれ以上苦しまないよう

いつまでも逃げられるわけじゃない
でも今だけは
もう少しこのままで 
あと少しだけ

雲の隙間から 
光が漏れてくる
 
私の心の闇をかき消すような 
強く温かな光
いつか 鮮やかなあの虹を見られるだろうか

心の雨が止んだ その日に

心の雨

心の雨

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-05-02

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