心の雨
暗い気分になるのを
空から降り続ける雨のせいにしていた
そうすることで
自分自身を守れる気がしたから
何から守るの? 何を守るの?
分からないフリをしているだけだ
本当は分かっている
深く深くに放り込んだモノ
誰にも気付かれないよう
自分がこれ以上苦しまないよう
いつまでも逃げられるわけじゃない
でも今だけは
もう少しこのままで
あと少しだけ
雲の隙間から
光が漏れてくる
私の心の闇をかき消すような
強く温かな光
いつか 鮮やかなあの虹を見られるだろうか
心の雨が止んだ その日に
心の雨