夜の帳
渡逢 遥
秩序が崩れていく
地獄も、ましてや天国も存在しない
何も信じることができない
誰にも涙を見せられない
忘れかけていたものを、拾い集める
この感傷を、劣情を
いつまでも持て余している
零したものを掬いたい
掬ったものを眺めたい
手放すことのできない、褪せない耀き
なけなしの詩情が訴える
後悔、陶酔
躑躅を想い浮かべる
きみに捧げる総てを添えて
僕は閑かに、乾いた夜空を抱き寄せる
夜の帳
渡逢 遥
秩序が崩れていく
地獄も、ましてや天国も存在しない
何も信じることができない
誰にも涙を見せられない
忘れかけていたものを、拾い集める
この感傷を、劣情を
いつまでも持て余している
零したものを掬いたい
掬ったものを眺めたい
手放すことのできない、褪せない耀き
なけなしの詩情が訴える
後悔、陶酔
躑躅を想い浮かべる
きみに捧げる総てを添えて
僕は閑かに、乾いた夜空を抱き寄せる
夜の帳