諸々の貌に

額縁に
黎く艾を
蒔く
婦像は夕に濡れた指を落す
樹樹の未に腫れた眼に
腿の樹、
静脈骨
骨盤骨に受く
一目の蜂の巣は一日に一つの門をひらく

花のなかの十字架
陳腐な
日の塵灰
光暈(コロナ)よ
きみを呼ぶ
指を零れ落ちる物として

有り触れた死
麦熟時に陪審請求が届く様な、かれは

旱は掛違えられた愛と
泥濘む
木綿の花圃にきづいて

ばらのない町
はらいそう
はらいそに
兵隊さんをしずめておくれ

諸々の貌に

諸々の貌に

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-25

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