持ち出し厳禁
とある世界のとある村には『宝石の持ち出し厳禁』と書かれた立て看板がありました。
その村では、人が死ぬとチリになりその中には宝石が残るという不思議な村でした。
良い人生を過ごした人は綺麗な色の宝石に。
悪い人生を過ごした人は黒い淀んだ宝石に。
それを知った旅の商人はその宝石を村人から買取り他国で売りさばこうと考えました。
しかし、村人からは頑なに断られてしまい途方に暮れていた商人でしたが、山道を歩いていると黒い淀んだ宝石が落ちている事に気付き、それを商人は袋いっぱいにかき集めました。沢山の黒光りした宝石を見ながら笑いが止まらない商人です。
急ぎ村から出た商人は次の村に着き、袋いっぱいの宝石を覗き込むとただの石になっている事に気付きました。商人は慌てふためき、あの村の『宝石の持ち出し厳禁』と書かれていた立て看板の事を思い出しました。あの村でしか輝かない宝石だったと気付いたのです。
このあと商人はどうしたと思いますか?
1.村に戻り虐殺し持ち出せる宝石が無いか検証
2.石になってしまった宝石を村に戻し宝石に戻るか実験
3.次の商売を思いつき、村の事なんて忘れてしまう
正解は…、フフフ…。
正解と続きは、またの機会に…。
持ち出し厳禁
ここみゅ『童話風:持ち出し厳禁』
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