ナイトプール

ピアノのおとがころがって

笑けてくる


これがジャズなんだって



窓のそと、ナイトプール

だれもいない


青が透きとおって

嘘がぜんぶバレバレだよ



キザがチキンをほおばってる

それが滑稽で

ベタベタなんだよ

髪も、口のまわりも



一つだけ好きなのは

ネクタイを緩く締めるところ



あまりにも意味がなさすぎて

赤ワイン、グラスに

私が映る



ため息をついて

想像のなかで

ナイトプールに飛びおりた

ナイトプール

ナイトプール

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-12

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