Aqua Orologio

続き

第二話

「一緒に来ない??」

泣きそうな僕にオーラが言った。優しい、慈しむようなその笑顔はさっきの殺気だった表情とは

相反するものだった。

「迷惑だとかは考えなくていいし、強制もしないよ。どうせ、ここに帰ってくることはもう無いから
 一緒に来ないならここに住めばいいよ」

彼が信用できるか、と問われれば分からない。だが、僕の中の何かが、彼を信用しろといってる。

それに、このまま彼と別れるのも何か惜しい気がする。

「では、一緒に行かせてくれるない?」

よろしくと少し微笑みながら、言ったつもりだ。でも、オーラは固まってしまった。

僕の笑顔はそこまでひどいのだろうか・・・。

「あ、あぁ、ボクの方こそよろしくね」

少し戸惑った感じがあったが、すぐ笑顔に戻った。差し出される手に、どこかデジャブを感じるが

ソコまで気にならない、

「今日はもう遅いから寝たらいいよ、明日は朝早くにここ出るつもりだから」

そういって、オーラは、部屋をあとにした。

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ボクは、部屋を出たあと、壁にもたれてしまった。

あの笑顔は何だ…。あれは、男の笑顔には見えなかった。でも、一人称や、振る舞いから見て男だと思う。

というか、男だ。なのにボクはなんで、男にこんなにキュンとしているんだ。

まぁ、気の迷いだということにしてボクも明日に備えて眠ることにした

Aqua Orologio

続くといいな

Aqua Orologio

第二話

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-13

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