過去となる今のなかで

なんだか
早く目が覚めました。

タケノコを見に行こうと
夕べ考えていたからでしょうか。

しかし
採ってきたところで

今年は庭もないし
お得意のドラム缶茹でも出来ない。

欲しい、という知人は多いが
それはあくまで
灰汁抜きまで終えてのこと。

生はあまり歓迎されません。

タケノコは
大量のゴミが出ますし…。

従来通り
庭にしばらく放置も不可能

ま、それでも
行くだけ行ってみますか。

先日書き込んだ通り
仕事場のデスクが新しくなり

旧型の中身を整理し、
大方はその場で処分したのですが

データが入っているものは
一度
自宅に持ち帰り

先ほど確認してみました。

仕事場にある今の規格だと
互換性がなく
中身が見れなかったので。

ほとんどは
取るに足りぬ
廃棄まっしっぐらの内容でしたが

この中に

10年ほど前の映像が。

懐かしい顔ぶれもあり

未だ
付き合いのある連中も
確かに
顔つきが今とは違う

たった10年で
人間は結構変わりますね。

ジージーと蝉の鳴く
夏真っ盛り
強烈な日射しの中

みな笑顔でした。

服装も中途半端に古臭い

私などは
あまり流行に敏感ではないので
さほど変わりませんけど。

なに、
このデカいサングラス

へんなの。

本人に見せてやりたい。

先程
映像を切り抜き
送っておきました。

件名は【恥知らず】

どんな返事が
帰ってくるやら。

・・・

亡くなった方も居ますね。

この人は
これから暫くして

『最近 身体が痛いけど診てもらわない、
ガンとか言われたら面倒じゃん!
いつ死んだって構わないし。』

たしか
そんな事を言っていた記憶があります。


先日
任意による
人間ドックの申し込みが
告知されていました。

基本が数万円で
それにオプションで積み重なるシステム

今でも
私がお世話になっている
去年、定年退職された方は

この最後の年の人間ドックで
脳に腫瘍がみつかり

入院後
今でも通院を余儀なくされています。

いつも
とても元気なかただったので
皆、ビックリしました。

この人と金曜日に
たまたま
お会いしまして

『脳ドックだけとは言わず
全部やっとけよ!見つかるにしても
早い方が楽なんだから!』

そう
仰有っておられました。

でも

いつかは
みな土か煙になる

骨くらいは残るかもしれませんが。

いま、
この目に 映る
朝もすぐ過去となる

・・・

それでも

もし

叶うとするならば

貴方は
不老不死を望みますか?

それとも
ちゃんと

いずれ死にたいですか?


私の 場合の 望みは ね

死期を
少なくとも
10年は前に知っておくこと。

自殺とは違う、

己の意思ではなく

自分が何時何処でどのような死を迎えるのか

それが知りたい。

そして
計画性を持って
その時に挑むのです。

それはきっと

【どうせ死ぬから、】ではなく

生きる目標となり得る



・・・すべてはその時のために、と。

過去となる今のなかで

過去となる今のなかで

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-07

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