窓辺の魚

清原

まるで無声映画のようだね
モノクロでも花と認知出来るよ
花売り少年は春の訪れに
君は微笑み花を見上げて
僕はその背中をゆっくり押して
薫り立つ春の 8mmフィルム
思い出の花びら 今瞼の裏に

窓辺の魚

夢でみたのさ 迷い坂
ネオン浴びる 枝垂れ桜
その下で泣く 少年は誰か
その手を握る君は誰だ
夜桜も悪くないよ
君がいればね
月を酒に浮かべ詩を綴り
飴を口になげて目を覚ました

現実はそんなに甘くない

杯のなかに花びらが1枚
僕の目に映る人影は2人
手の中の水面に浮かぶ顔はいくつも
一瞬 それは 永遠の刹那
冬を超えることが恐ろしくない
あの雪景色と目の前の桜
今だけは許して

今が1番 穏やかな春なのだから

暖かい日差し
青空の下でお弁当広げて
友と見る桜は美しかった
まだ足りないと屋台に走る友に
僕はゆっくり着いていった
君は夢の中 今は午前中
今日は嘘をついても構わない日

誕生日おめでとう

桜は人を狂わせる
君の色で花を染めようか
そして家の庭にずっと咲かせようか
きっと綺麗だよ 涙が流れて
見上げる仲間は気づいてないよな
何故なら花びらが散っただけだから

空が青いから 花が薄桃
夢ではないんだな
月が白いから 君が真っ赤
きっと夢なんだな
枝垂れ桜と赤提灯
銀河アングラ 赤灯篭
花が染まるのは君がいるから
月が綺麗なのは手が届かないから

窓辺の魚

窓辺の魚

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-07

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