涙の色

雨宮吾子

 じんとした目頭から溢れ出る
 涙
 あくびをして溜め込んだのとは違って
 感情を溜め込んだその
 涙
 は色のない透明色をしていて
 でもそこには何かしらの想いが詰まっていて
 鼻の脇を通り過ぎていくときに感じるひりひりとしたものが
 その
 涙
 の味を教えてくれる
 流れに流れた
 涙
 はどこへ行くのか
 涙
 を呼び起こした感情だけがその
 涙
 の行く先を
 その行く先を知っている

涙の色

涙の色

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-01

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