Medley -side:蓮見-
友人2人との合作小説のうちの子視点です!
少しづつ更新します。。
友人2人が書いた小説も是非みてください
蓮見聡司という男
女という生き物は大概単純だ。愛を囁けば頬を染め、その愛が本物だと信じきる。その愛が偽りだと、明かされるまでは気づけない。
「愛してるよ」
ーー今日もまた1人罠にかかる
僕、蓮見聡司は喫茶店のマスターをしている。
喫茶店を始めたのはかっこいいからという単純な理由からだ。
小さいながらもたくさんの客がくる。
「またのご来店をお待ちしています」
今日の営業を終えた僕は店を閉めてとある家を目指す。
僕には喫茶店のマスターという顔の他にもう一つ裏の顔がある。
それは結婚詐欺師という顔である。
女は単純だ。愛という言葉一つでどんなに大金であってもお金を貸してしまう。バカで単純でなんて可愛いのだろう。
今から向かう家は今の僕の彼女の家だ。
名前は宮田すみれという。職業は小学校教師だ。
教師という職業は収入が高い上に、仕事に追われて趣味をつくる暇もない。そして、異性と出会って恋に落ちることも少ない。
結婚詐欺にはもってこいの女だ。
彼女と付き合い始めてわかったことは、宮田すみれは今までの彼女の中でも一番と言えるほど単純な女だということだ。
服装やら、髪型やらを褒めるだけで面白いほどに照れ、警戒心が無いのか出会ってすぐに一目惚れなのだと口説いた僕のことを信じて合鍵を預けてしまうほどに。
そんなことを考えていると彼女の家についた。
いつものように合鍵を使って家の中に入る。
暗闇の中を進み、リビングまで行くと電気をつけた。
そこでふと鍵を玄関に忘れたことに気づいた。
取りに戻るために廊下への扉を開けると寝室のドアの前に知らない男が立っていた。
Medley -side:蓮見-