エンド・ラン

エンド・ラン

  
   







疾駆する走者はセカンドベースに淡い夢を置く

言葉が逝去する日を彼らは信じない

飛球を追う左翼手の背中に虹が降りる

あなたは虚ろに確かさを見るだろうか

硬質なセンターラインを破る誰かへの視線の熱は

むしろ静寂の饒舌に夜明けを見るだろう

憤死するホームベースの誰かを

笑う者はいない




  

エンド・ラン

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

エンド・ラン

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-28

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