夜の静脈

夜の静脈

  
   








混ざった

  君の血と  僕の血

夜の静脈 震えて

劣情よりも

   パリの空

疾り抜ける 微熱は

 まだ

   行く先を知らない

君は

あの恍惚を

知るだろうか

    僕は

   きっと

     裏切るだろう

幻影を蝕んできた 蒼白の指紋を

 頬の血を拭い

  パリが燃える。




  
   

夜の静脈

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

夜の静脈

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-25

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