あのころ

あのころ私は毎日平凡だった
特別なことなんて何もなく
だからって何もないわけじゃなくて

ただ一つ言えるのは
怯えながら
神様に願いながら
夜眠りについていたこと

いつからか
怖い毎日になった
必死で生きてた
起きる出来事に
理不尽さも感じず

なぜか
自分の責任だと受け止めて
子供ながらに
苦しくても
生きてた

いまはあのころよりは
楽だろう
それなりに大人になったし
でもどこかで泣いている自分は
置き去りなままだけど

あのころ

あのころ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-03-21

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