日向

雲海 至

日向

世界を旅する 心の外へ
振り返れば あの人が手を振っている
忘れたわけじゃないよ
いつも あなたは そこにいる

逢いたいと思えば 逢える心の中で

生きていたくないけど 死にたくもない
何かのフレーズに目を留めて

何に属されない位置でいたくて
中途半端だと誰かに言われても
そんな生き方が合っていたような気がする

でも 行かなくちゃね 心の外へ

別々の道 二度と逢わないと
勝手に決めつけた 別れは いつも残酷なもの

それでも 思い返せば あの人は そこにいる
それに気付いた 僕は何て幸せなんだろう

本当は そんな綺麗な日々じゃなく
濁り雨の日々だった

でも あの人がくれた優しさは
いつまでも いつまでも
日向の温もりがする
時々は そこで日向ぼっこ

そこで見る夢で 幸せを信じよう

日向

日向

居心地の良い場所。唯一、息の出来た場所。でも、ずっとは、いられない場所。思い出は美化されているって理解してても、現実に苦しく辛く、息ができなくなりそうな時、いつも心の奥底に、一つの居場所が眠っていた。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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