離脱

雲海 至

離脱

小さな小鳥の囁きに 気付かずに森を蹴散らした
やがては目にする残骸に 小鳥がいたことに気付いた

飛び散った血は汚れだと 思えば洗い流せた?
無残に散乱した羽根は 落ち葉の様に?

知らず知らずに過ぎて行く 季節を巡っていた
移り逝く季節は当たり前だと 一体 誰が決めたのだろう
僕は僕であることを 一体 誰に宣言できるのだろう

僕は僕に断言できるのだろうか

小さな小鳥の囁きに 今も僕は怯えてる
小さな小鳥の囁きに 今も僕は怯えてる

信じて欲しい思いは 口に出せば思い込められずに
ただ笑って隠しの毎日に 囁きだけが耳に残る
それは美しくも 音楽に聞こえずに ただ 残るは 僕を支配する雑音

蹴散らした 小鳥がいた 胸 痛んだ?

雨が降れば もう一度 始まりは来るの?
一羽ずつ 小鳥を抱きしめる
その分だけ 心に傷は残る
その傷を あなた 愛せますか?

小さな小鳥の囁きに 今も僕は怯えてる
小さな小鳥の囁きに 今も僕は怯えてる

離脱

離脱

これは小鳥に例えただけであり、人は誰だって気付かないうちに誰かの傷になってることもあります。それに気付いてしまった時、どんなに正当化して自分を誤魔化しても……………と言う思いから生まれたものです。誰かを知らずに傷付けて、それは軽い言葉だったかもしれない。その気付かなかった事柄から抜け出せず、誤魔化して誤魔化して。最終的に気付かないこと自体を恐れるようになってしまう人もいる。一つの例えです。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
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