やらかしたぁ
マチミサキ
後書きは
【バイカーさんが通る】
です。
はい
今日も元気に通勤し
冴えない顔をしている労働者諸君に挨拶!
さーて、
今日のしごとは!
『・・・マチさん、非番ですよね!?』
ホワイトボードには
昨日、今日、明日の三連休の表示
そうだったよ!
有給が溜まりすぎて
総務から怒られて
15日までに消化しないと
また消滅するから
って
ギリギリで
入れといたんだっけ。
ふぅ~
我ながらやってくれるぜ
完全に来ちゃったよ…
とりあえず
昨日焼いた
アップルパイを手下に渡し
━━休憩時にでも食べて!
そう
これだけを渡しにきたフリ
だが
みな
ならば
私の仕事を手伝ってもらおう感、が凄い。
いえいえ
手伝いませんよ。
私は休日にアップルパイを渡しに
きただけの
ただの女子力高過ぎの者なのですから。
うーん、
しかし
ここまできてただ
帰るのも。
ふと
更衣室にあった
貼り紙を思い出します。
【新年度にロッカーを新設しますので
各自、中身を一度持ち帰るように】
というもの。
良い機会なので
会社のゴミ袋を分けてもらい
次々とロッカーの中のものを
さらっていきました。
うーん、
我ながら
よくわからないものが
沢山入っている…。
数年間の企画青書きだの
フラッシュメモリも沢山。
こういうのは普通、デスクに
入れておくのでは?
あと、
一番奥に封印されていたのは
かなり前に
色んな企業から数名集まって
大会議をしたときの様子を収めたDVD
そう、
ウチからは私が代表で行ったのです
檀上で
小汚ないスーツで
無表情で説明する私の姿。
これね、
私の前後は
かなりのお偉いさんで
私だけ
ヒラの役職なしだったのですよ。
しかも
どこも2、3人のチームで来ていたのに
ウチからは私だけのソロ…。
会場に立ち込める
あそこの社は
この場を甘く見ているのか、という空気…
まさに四面楚歌
檀上でなくても
会場の席で私の真ん前に座っていたのは
経団連で顔の売れている○○さんでしたし。
本物だ!
本当に居たんだ!
と、いうのが当時の私の感想。
そういえば
発表前のロビーでも
誰も
私と名刺を交換しようとしなかった!
なめやがって…。
すべての発表が終わってから
某ホテルの中華料理店で
会食があったのですが
これがまた
あまり
美味しく無かった!
とりあえず
6位までの入賞があったのですが
私は一切
引っ掛からなかった。
と、いうより
出来レース感が凄かった。
たとえ私が
ノーベル賞級の内容だとしても
絶対に入賞出来なかったと思います。
嫌ですね
ああいう汚い大人の場って。
まー、
そんな事はともかく
これだけの荷物を持ち帰るのは困難。
どうせまた
会社にもどすのですし。
とりあえず
倉庫に私の名前を書いて
【棄てるな!】
と、記しておきました。
で、その後
山にでも行こうかとも
思いましたが
この格好ではね。
とりあえず
近郊の穴場の森に行き
ふきのとうを採取。
良い状態のものが
20個ほどとれました。
あ、もちろん
違法ではありませんので。
さて、これから
どうしようかな。
・・・・・
そして
私はいま
雨がそぼふる
某喫茶店の窓際にいます。
我ながら
何しとんねん
あれから
オフィス街にあり
以前から行きたかった
和食系の定食屋さんに
昼のラッシュが始まる前に戻り
メバルの煮付け定食を食べ
ここに来ました。
本屋にも寄ったけど
ほしいものが無かった。
なので
静かに本を読むかわりに
スマホをいじっています。
時間の無駄使い感が半端でない。
しかし
何もゲットせず
家に帰る気もしない。
どうしよう
プラネタリウムにでも
行こうかな
絶対に
また忙しくなれば
休日にやりたいことだらけになるのに
本当に欲しいものは
その時にならねばわからない
どないすればええねん
お金を無駄に使うのは
必ず後悔するし…
猫カフェ?
念願の猫カフェ?
でも
スーツに抜け毛とか匂いが
ついたらどうしよう…。
・・・・・・・・・
はい!
自宅に戻りました!
あれから
電気街へ
某エロビルと呼ばれている場所を
少し覗き
いたたまれなくなり
すぐ
その場を後にしました。
初めて入りましたが
意外と売り場は小さい
話に聞いていたとおり
女性も結構きていますが
ソロプレイで来ているのは
おそらく私ひとり…
じつは
前にも書き込んだ
セーラー服を見にきたのですが
やはり
なかなか居ずらいし
物色もしづらいし
よく見ていませんが
安いのは
生地がペラペラっぽい…
とりあえず今回は
やめておきました。
多くは語りませんが
たぶんもう二度と行くことは無い。
ダメですよ
ああいう所に1人で入っては。
それから
家電販店へ行きマッサージチェアを
試し
それから合羽橋へ
あれですね、
やっぱりチェアは
i社のものが
私には合っている
他の有名メーカーのものも
試しましたが
これが痛い痛い
なんといいますか
ただ乗り者には手加減無用を感じさせる
容赦の無さ
合羽橋では
以前
浅草ぶらり1人旅をしたとき
気になっていた
シェーカーを購入
それと菜箸、
ついでにチューブ絞り器を購入。
うーん、
今日1日
やっていた事がまるきり
定年後のオッサンですな。
猫カフェには
行きませんでした。
今日のこの状態で
行かないようでは
多分もう一生
行かないでしょうね。
つまらない話ばかりで
すみませんでした。
明日は
どうしようかな。
やらかしたぁ
ここで
浪漫な物語ならば
会社を後にしたあたりで
バイクと共に
明治か大正時代の東京府へタイムスリップ
とりあえず
途方にくれるところ
気っ風は良いが荒っぽい
人力車夫達と揉め
平和な人権過保護時代で持て余していた
その見た目とは裏腹な戦闘力で
油断させ
先ずはぶちのめし
その後
信頼関係を結び
大正時代のバーニングレディとして活躍
だが
調子にのり
明治維新後も尚
生き残った
シャレにならぬ本物の江戸剣客との
死闘にもまみえ
本当の殺し合いを知る
そうして
紆余曲折を経て
下町の名物として噂になる
そして
その目で確かめようと
やって来た軍部調査官と懇意になり
その後
日本における戦史、
及び
未来社会の悲惨さについて訴え
未来の知識
及び
悪魔的な才覚
そして
持ち込んだバイクを研究し
こういう場合にありがちな
未来を変えてしまうかも、
といった姿勢は一切みせず
むしろ積極的に変えようとする
私によって
日本軍は圧倒的な
オーバーテクノロジーを確立
しかし
その反面
日本は軍国主義を加速させ
深刻な国際問題を起こし
結局
自己の責任に苦悩する
ついでに巻き起こる
曾祖父時代以降の実家没落問題
会った事さえ無い
神童の誉れ高く
本来は総家の跡継ぎであった
正史では戦死した大叔父との邂逅
そういった出来事を経て
獅子奮迅
すったもんだの末
未来には戻る事なく
その時代で
フィクサーとして
豊かな日本を夢見ながら
満足な死をむかえる
ブラック企業
幼児虐待
老後の不安
そんな言葉さえない
遠い未来で
【アップルパイ…美味しかった?】
当時、日本にある筈もないデザート
そう書かれた
不思議な文章が
戦神を祀った
都内の神社より
秘密のレシピと共に発見され
物語を締め括る。