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「いつまで執着している気?」
さあね、僕にも解らない
「気持ち悪いわ、反吐が出そう」
その吐瀉物を、浴びせてはくれないか?
「何でもいいから何処かへ消えて」
偶然だ、僕も似た事を考えていたよ
素直になれたらまた会おう
やっぱり僕らは運命の恋人!
前世で決まっていたんだよ!
君の分泌液 ぐちゃぐちゃ どろどろ
塗り込めて自慰をしたなら
どんなに気持ちが良いだろう?
月に一度の切ない痛みも
下腹をじゅうぶんに温めて
滴るルビーを指で掻き出し
僕がぜぇんぶ啜ってあげる!
君がちっとも振り向かないから
毎日 手紙を とどけます
「今日のワンピースは一段と素敵だったよ」
「いつもより化粧が濃かったね」
「僕を差し置いてあんな男に会うなんて」
「試してるのかい?それとも、うふふ」
「まだまだ僕の愛情が足りないの?」
「いいよ。幾らでもあげるから」
「貪欲で我儘で意地っ張りな所も可愛いよ」
「手首から切り落として食べちゃいたいくらいだ」
丁寧な文字でしたためて
記入・捺印済みの婚姻届で包丁をくるんで同封
この包丁で僕に料理を作ってくれるかな?
そうして君の反応を
あの部屋から双眼鏡でウォッチング
どうだい、僕のサプライズ・プロポーズ
あはは、余程嬉しいみたいだ!
あんなに震えて あんなに泣いて
そんなに僕が好きだったのか!
ようし、今から迎えに行くよ
待ってていてね、動いちゃだぁめ
必ず君をさらいに行くよ
どんなに足掻けどそれも無駄
ちょっと絞めればオチちゃうもんね
君の指を九本は落として
綺麗な指輪をプレゼントするよ!
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