多久さんの事件簿【高満大学の女生徒死亡事件】15

Shino Nishikawa

多久さんの事件簿 【高満大学の女生徒死亡事件】15
多久達は、高満大学近くの体育館で練習をしている。なので、高満大学の生徒とも、知り合いが多い。

背が小柄だが、バスケ大好き大学生の、優孫が、女子の写真を見ていた。

「誰それ?彼女?」
多久は聞いた。
「違います。去年、亡くなった子なんです。」
「えっ、亡くなった?」
「はい。」


亡くなった定子は、成績が良い生徒だったが、男女混合の変態な遊びが好きだった。
朝子は、そんなことは、あまりしない。
高校の時に、2,3回と、大学になってからは、1回だ。

もう、朝子は、止めようと決心していた。

定子は、朝子がスキだったので、実家の親にも、朝子のことをよく話していた。

「明日、テルの宅飲み、来る?」
定子は聞いた。
「あ、うん、行くよぉ。」
朝子は答えた。
本当は、行くつもりなんてない。

朝子は、成績の良い定子に嫉妬していた。
メンバーを聞いた。
「ハゼとぉ、サイマ。あと、中村君。」
「え?中村君?」
「うん。」
「へー、そなんだ。」


「中村君っ。今日の宅飲み来るってホント?」
「え、何の話?」
「テルの家でやる、飲み会。」
「行かないよ。俺、課題残ってるもん。」

「そっか。」

朝子は、やっぱり行かなかった。
夜は、携帯の電源を切ることにした。
パソコンでは、幼馴染とメールのやり取りをしている。


ピンポーン
「お。」
「来たぁ。」
「定子さん?」
「うん。」

「定子さん来たよ。」
「え‥。」
部屋では、定子の知らない女性が、鍋の準備をしていた。

「おー、じゃ、食べるか。」
男子達は、鍋を食べだした。

定子は、白滝等を食べたが、ソノコトしか考えていない。
しばらくして、定子は服を脱いだ。
「えっ、どうしたの?」

「やだぁ、風邪ひいちゃうよ?」
女は、定子にブランケットをかけた。

「そ、その気ないよ。」
「俺さ、9時には帰るから。」

「え‥。」
定子は、肌着姿のまま、うつむいた。


「バイバーイ。」
「大丈夫?帰れそう?」
「うん。」

朝4時。
定子は、泣いていた。
白い粉薬を飲み、ゲホゲホした。
トイレに行くと、くらくらした。

布団に横になり、死んだ。

その後、宅飲みを一緒にした男子達は、学校をやめ、女は消えた。


卒業式の日。
定子の両親は、遺影を持って現れた。
定子の家は、裕福な家だったので、警察も来ていた。
定子の親は、朝子を疑っていた。

卒業式の日は、雨だった。
暗い場所で撮っても、うまくは撮れない。
朝子のうまく撮れていない写真を見て、警察は、聴取を止めた。


「かわいそう。」
多久は、遠くを見た。

多久も、知っていることはある。

群氏市の女市長、コダのことだ。
コダは、イベントに、椎花リンというアーティストを起用していた。
本当は、県からダメだと言われていたことだ。

「コダさん、来ます?」
「え?」

カリンに誘われ、ついて行った先は、SMクラブだ。
コダは、我を忘れてしまった。

コダは、海外ブランドのパーティーにも沢山出席し、ついに、イベントに、ブルカリというブランドのロゴマークを使ってしまう。
ブルカリにとっても、そのロゴマークは、ルイ・ブィトンを真似していたもので、ルイ・ブィトンに1億円もの、お金を払っていたものだったので、ブルカリの会長は怒った。

「どうするんですか?」
「お金を振り込みます。」
コダは、自分の口座から、10万を振り込んだ。

「あんた、ふざけてんのか?」
会長は怒った。
次に、コダは、100万円振り込んだ。

会長は、アラビア語で言った。
「それをものにするには、3億必要なんだよ!」

「え?」


もちろん、そんなことは、コダとデザイナー以外、誰も知らない。
役員達は、コダに、イベントとは関係ない仕事を回してきた。

3度目のSMクラブで、コダは、SMの写真を撮った。
陰部まで見えているものだ。

ギタリストのロースケは、その写真を持っていた。

数日後、役員から電話がくる。
「市長の裸写真、偽物なんで、ばらまくの止めてもらえますか?」
「俺、バラまいてないよ。」

「誰も信じてくれない。」
ロースケは自殺をした。

多久さんの事件簿【高満大学の女生徒死亡事件】15

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