Silent Night Reverse Vol.0 「プロローグ」
時は2050年・・・
この時代は犯罪の低年齢化、親殺し、続発するストーカー犯罪の横行がとどまる事を知らず、ついには警察では手におえない状況においこまれてしまった。つまりは無法地帯化したって事だな。
「やれやれ」って感じだよ全く。
それにより以前から民間で組織・運営されていた「探偵業」は新法律「興信業特別措置法」により法人格が与えられ、国家的に認められる職業へと変貌していった。
しかし、その内容は警察官とは違う身分構成となっていた。
まず違うのは拳銃の携帯が認められた事だ。
これにより犯人を射殺した場合においても罪には問われないのだ。
おかげで探偵志望者の中には殺人マニアなどもたまに紛れ込んでしまうありさまだ。信じられない世の中になったものだ・・・。
次に違うのが逮捕権がないという事だ。
現行の法律では一般人でも緊急時においては逮捕権は発動される。
探偵にはもちろん逮捕権はあるが、犯人を捕まえても尋問は出来ない(実際は無視されている)し逮捕できても24時間しかその身柄は拘束できないということだ。
さらに一番大事なのが(生活かかってるからな。)給料面では公務員と違い税金から出されるのではないという事だ。変わりに探偵は税金(所得税等)を免除され稼いだ分は稼いだだけもらえるのだ。(これだけ聞けば良いと思うだろう?)
しかし反面、税金を払っていないのだから保証もないのだ。(保険等)
というように規定されているが実際は無法なのが常だ。もちろん俺もこんな法律くそくらえだ。まあ一応はまっとうにやっているがね。
しかし不思議な事にこの職業には毎年多くの受験者が殺到し倍率はうなぎ登りだ。
説明が遅れたが探偵にはライセンス(資格)が無いとなれない。学力は高卒程度~大卒程度あればいい。(まあ普通の公務員程度って事だ。)
しかしその他に身体が健康で(運動能力が試される。)さらに射撃の腕もなければならない。(練習する店がある。使われているのはモデルガン)さらに試験を受かっても探偵社で「調査員」として2年間の研修を経てからでないとダメなのだ。
というようにかなりめんどくさい。
しかし今では憧れの職業のベスト5に入る人気職業だ。何がいいんだかわからんがまあいつの世もハードボイルドに憧れる若者は後を立たないといったところか。しかし空想と現実は違うということに気ずくと辞めて行く者も大勢いる。あたりまえか。
しかし俺はまだまだやれるね!!
さてこれから始まるのは俺こと「皇 一馬(スメラギ カズマ)」の話なんだがあまり期待しないで見てくれ。何といっても作者がヘボイんでどうなるかはこれから不明だが当人は真面目らしいからな。
でもまあ俺は勝手に動くからなんとかなるんじゃないかな?
そういう訳で今後とも宜しくって事で、物語は幕を開けるわけさ。
Silent Night Reverse Vol.0 「プロローグ」