懺悔のような声色で

煩い 煩い 煩い
頭に響く虫の羽音

黙れ 黙れ 黙れ
消えろ 失せろ 頼むから

汚物を搔き集めるようで
どうしようもなく惨めだった

ふと気がつけば
コンクリの壁を殴ってる

腹が減った 眠れもしない

ただ苛つくだけで終わる
くだらない時間潰しをさ
人生なんて呼ぶんだろう?

苛つく 苛つく 苛つく
赤く塩辛い液体が 頬を伝う
舐めると余計に苛ついた

そう 腹が減っているんだ

街へ行こうか

懺悔のような声色で

懺悔のような声色で

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-21

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