ファミリーツリー
つい最近4歳になったばかりの息子と2人で
近所のスーパーで買い物をしていたら
見知らぬ、けれど、とても優しげな女性から
「お名前は?」と話しかけられた
息子は嬉しそうにフルネームで名前を答えた
そうか、こいつも俺と同じ苗字なのか
――と、至極 当たり前のことを思う
じいちゃんやばあちゃん、おやじにおふくろ、そして、俺ともう亡くなった嫁、そしてこいつらの子供たちへ――
「血」とは違う、どこか不思議な繋がり、そんな存在を感じた
大切な人と 大切な人が
ひとりひとり 繋がり合いながら
ファミリーツリーは成長を続ける
俺も その一本の枝として
今という時間をゆっくり生きていく
ファミリーツリー