空を飛べるなら

代わり映えしない 景色を見ていた
きっと僕も虚ろな目をしてた

あいつは腐って 乾いて消えたんだ
だから僕は穏やかに在るべきだ

意味がありそうで
とても薄っぺらい
つまらない歌で誤魔化して

古くなった壁時計を
なんとなく見上げたり
日付が変わる 瞬間‪(とき)に‬
安堵してみたり

幼い頃の僕が笑う
焼けた写真を片手に
ごめん、なんて呟く
僕は泣いていた

空を飛べるなら

空を飛べるなら

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-21

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