時の流れに流るるを

あの日
もっと違った言葉を紡げたら
もっと違った未来があったのか

さすがに腰が痛くなってきた
コンクリは座布団に向いてない
立ち上がるのにもひと苦労
もう疲れたよ

帰らなきゃ
誰も待っていない あの部屋へ

見えない孤独とシェアリング
調度品にこだわってみても
喜んでくれる人はもう居ない

君のためにと選んだマンション
日当たりも立地条件も最高で
ベランダには
小さな家庭菜園を作れるように

もう意味は無いけれど

ここに居ると
君のことを思い出すんだ
それはいいこと?悪いこと?

僕は進むことを拒んでる

時の流れに流るるを

時の流れに流るるを

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-21

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