寒い冬の夜の出来事<弟の布団に姉が無断侵入>

お久しぶりです、今回も姉弟のイチャイチャ話をお送りします。

今回は、布団の中でのイチャイチャ話となります。


 <2月の、とある日の夜>



「ふぁ〜ぁ〜」



 自分の部屋でコタツに入り、体を温めながらスマホを(いじ)っていたら、思わずアクビが出てしまった。

 ふと時計を見ると、十一時を過ぎている。

 何時(いつ)もは、もう少し夜ふかしするけど。
何だか今日は、普段より眠気が来るのが早い。

 仕方がないから、今夜は、もうそろそろ寝る事にしよう。

 十分、体も温まった事だし。
これなら、冷たい布団の中に入っても大丈夫だろう。

 寒い間、僕は寝る前にコタツに入り、十分に体を温めたから布団に潜り込むのだ。
こうしないと、何もせず()のまま布団に入ると、冷たくて布団が温まるまでナカナカ寝付けない。

 コタツに入り、熱いくらいに体を温めてから布団に入れば、布団の冷たさも気にならず。
体が冷える頃には、布団も丁度いい位に温まっている寸法である。

 だから、今夜もまた、コタツで体を温めていたのである。



(ゴソゴソゴソ)



 さてっと、せっかく体が温まっているのだから、冷めない内に寝ようと。
そう思いながら、布団の中に潜り込んだのあった。



 ・・・



(……ギ〜ッ)



 布団に入り、眠りに落ちた後、どれくらい経ったのだろうか。

 眠りが浅くなり、ウトウトしていた頃。
遠くで、ドアが開く音が聞こえた。

 しかし眠さの余り、特に気にすることは無かった。



(バサッ!)

「(ううっ〜!)」

(ブルッ)



 ドアの音が聞こえて間もなくして、着ている掛け布団が剥がされ。
急激に入り込んだ冷気に、僕は思わず震えてしまった。



(のしっ)

(プニュッ)

「(えっ?)」



 寒さを感じると同時に、何か柔らかくて質量のある物が、僕の上に伸し掛かって来た。

 突然の寒さと、柔らかい物が乗ってきた感触で僕は、ようやく目が覚めた。



「ね、ねえちゃん……」

「すー……、すー……」



 目が覚めた所で、パジャマ姿の姉ちゃんが、仰向けになっている僕の上で寝ている事に気付いた。

 僕の姉ちゃんは、身内びいきを差し引いても、とてもキレイである。

 ショートのボブカットに、大きくて垂れている眼が特徴的な整った顔をしていて。
垂れている眼の優しそうな表情どおりに、穏やかで優しい性格だが。
困った事に、少々、いやカナリの天然なのだ。

 高校生になるのに、人の目を(はばか)らず僕にすぐに抱き付いて来て。
しかも、恥ずかしいので僕が引き剥がそうとすると、悲しそうな眼で訴えてくるので、邪険(じゃけん)にする事も出来ない。

 姉ちゃんは、僕のそんな反応を良い事に、始終(しじゅう)、僕にくっ付く様になり。
とうとう僕たち姉弟は、周囲から夫婦あつかいされる様になってしまった。



 ・・・



「んんっ〜」

(ぎゅっ)



 そんな愚痴の様な事を思い起こしていたら。
上に乗っかっている姉ちゃんが、寝言を言いながら僕に抱き付いて来る。

 完全に布団の中に潜り込んいるらしく。
こんもり膨らんでいる掛け布団からは、姉ちゃんの姿は全く見えない。

 天然の姉ちゃんは、時々寝ぼけて僕の部屋に来て、寝ている僕の布団の中に入り込んで来る。

 幼い頃から、その事がとても迷惑だったんけど。
中学を過ぎた辺りから、更に僕は困惑する様になった。

 中学に入り脂肪が付いた所為(せい)か、姉ちゃんの体が丸みを帯びだし。
それが胸と尻、特に胸に集中的に付いた為、とても胸が目立っていて。

 だからクラスの男子から、“お前の姉ちゃん、おっぱいデカイよなあ”と良く言われていた。

 だたでさえ普通に抱き付かれた時、女の子特有の柔らかい感触と甘い匂いに意識してしまうのに。
更に、その大きな胸を押し付けられ、ドキドキしてしまう。



「すー……、すー……」



 姉ちゃんは、静かな寝息を立てて寝ている。

 完全に眠っている事を確認すると、ある事をしようと思い立つ。

 寝ている姉ちゃんを触ってみようとする事だ。

 起きている時は周りに人が居たり、あるいは姉ちゃんがグイグイくるので、それどころでは無いのだが。
意識したりドキドキしても、僕だって健康な高校生男子だ。
実の姉とは言え、魅力的な女の子に触ってみたいのは当然である。

 しかし、周囲の目があって恥ずかしかったり、押しの強い姉ちゃんにタジタジになるので出来なかった。



(なでっ)

(サラッ)

「(うわっ、サラサラだあ〜)」



 おもむろに、僕の上で抱き付きながら、寝ている姉ちゃんの髪を撫でてみる。

 短いボブカットの髪の感触がサラサラで、気持ち良かった。



(なで……、なで……、なで……)

「……ん、んんっ……」

(ビク!)



 余りの気持ち良さに続けて撫でていると、突然、姉ちゃんが反応したので驚いてしまう。



「……姉ちゃん?」

「すー……、すー……」



 ビックリした僕が姉ちゃんに語り掛けるが、返ってくるのは静かな寝息である。

 どうやら、言ったのは寝言みたいだ。



(なで……、なで……、なで……)

(ぎゅっ!)

(スリスリスリ〜)



 まだ寝ている事を確認すると、再び、髪を撫でるのを再開させ。
すると、姉ちゃんが抱き付いている腕の力を強めながら、僕の胸板に頬ずりをし始める。

 頬ずりをした時は、一瞬、今度こそ起きたのかと思ったが。
まだまだ寝ている事が分かり、撫でるのを続ける。

 どうやら、無意識の内に行った様だ。



(なで……、なで……、なで……)

(スリ……、スリ……)



 髪を続けて撫でていると、時々、姉ちゃんが頬ずりを様になっていた。

 昔は、僕の布団に入り込んでしまう姉ちゃんが、ただ迷惑だったけど。
今では、それとは相反する、柔らかい姉ちゃんの感触を感じたい、と言う感情も芽生えていたのである。



 ・・・



(なで〜…、なで〜…、なで〜…)



 ひとしきり髪を撫でた後、髪を撫でた手をそのまま頭に置き。
今度は、反対の手で背中を撫でる。

 形的には、僕の上で寝ている姉ちゃんを軽く抱く形になる。

 手には布越しに、女の子の滑らかな肌の感触がしていた。



「(考えない様にしないと、考えない様にしないと)」



 背中を撫でていると、何の障害も無く手が滑っていくが。
それは姉ちゃんが、寝ている時はブラをしない事を思い出したからだ。

 同時に、姉ちゃんの豊かで大きな胸が、布を(へだ)て僕の胸板に押し潰されているのを意識すると。
僕の分身が反応してしまうので、慌てて意識を()らそうとした。

 流石に実の姉に欲情するのも、と言う感情以上に。
姉ちゃんがそれを見つけても(とが)めない所か、それをネタに更なる行為を要求しかねない。

 どうも姉ちゃんは、僕の事を弟以上に思っている部分があるので。
全くの荒唐無稽(こうとうむけい)とは言えない。

 僕は、いい感触の姉ちゃんには触りたいけど、そう言う対象としては見たくは無い。



(ギュッー……)



 時折、頬ずりをしていた姉ちゃんの動きが止まり、今度は顔を僕の胸板にひたすら押し付けるような動きになる。

 姉ちゃんは僕に抱き付く時、気持ちの良い時は頬ずりをするが。
それ以上に気持ちが良い時は、僕の胸板に顔を押し付けるので。
これはカナリ気持ちが良いのが分かる。

 寝ていても、起きている時と同じ動きをするみたいだ。



「(ククク。
しかし考えてみたら、矛盾しているよな)」



 しかし、姉ちゃんに欲情しない様にしながら、撫でてみたいと言うのは矛盾してないか。
その事に気付くと、心の中で思わず笑ってしまう。

 そんな事を考えながら、感触の良い姉ちゃんを、夜明けまで撫で続けていたのであった。

寒い冬の夜の出来事<弟の布団に姉が無断侵入>

寒い冬の夜の出来事<弟の布団に姉が無断侵入>

寒い冬の夜の深夜、寝ぼけて弟のベッドに入り込んだ姉を、弟が愛(め)でる話。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-18

CC BY-NC
原著作者の表示・非営利の条件で、作品の利用を許可します。

CC BY-NC