自責

なつやすみくん 作

ああ!一生懸命学んだのだが、それでもこのざまか。なんて無能なんだ!俺は!
広がった紙に並ぶ字を、ごちゃごちゃに掻きまわしで遊ぶ。
いや、一生懸命になれてないのかもしれない。
真剣というものにいつまで経ってもなれないのも申し訳なくなって、冷蔵庫のそばで体育座りをした。

カチンコチンと、小気味のいい音がして、そのまま凍ってしまいたくなる。
そうだ!冷蔵庫の中に王国を作ろう!
不意に思い立って、俺は普段羽織っている焦げ茶色のコートを、ソファーの上から奪い取り、うきうきと身に纏った。

さっそく冷蔵庫の扉を開け、中のジュース、牛乳、新鮮な肉、うまそうなナス、うまそうなトマト、新鮮なきゅうり、2012年のしらす、怪し気な肉、怪し気なじゃがいも、2010年のケーキを取り出し、キッチンの台に隙間なく並べた。
忌々しい異臭がした。

「ぴょこびょこ」
かわいらしい音声が聞こえたので、これはうさぎだなと思いつき、外の雪でうさぎを作りこの箱庭で飼おうと思った。

うさぎが会議している、踊ってる……
いつの間にか眠ってしまっていた。


珍しく朝に目が覚めた。
まだ午前8時だ。

自責

自責

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-02-17

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