終わりになにを知るっていうの?

西園寺リルケゴール 作

終わりになにを知るっていうの?

短歌十首。

   

  











ちょっとだけ

前の女に感謝だわ

マシュマロみたく なぐさめるから




あっけない

さだめの塵を

知りつつも

地上の呪縛 引きちぎり 生く




天上に

棄てられてなお

ひとは発つ

死の色帯びた 生のベクトル




「この重み、

 命ひとつで、歩いたわ

 終わりになにを知るっていうの?」





七月のひとが落とした種子の死は

駆け抜けた地の 遺跡帰らむ




眠剤を

悲哀で騙し ひとを待つ

日常の死を盗みつつ 待つ




風焦がれ

永久微熱のシンルーチュ

さらってほしい

罪のあなたで




硬質な

午後のショコラへ

引き寄せて

愛してあげる

濡れたルージュで




甘噛みの

微温で触れた 海の音

たどられた指 忘れられずに




発熱の

いのち 物憂いオルゴヲル

好きよ 祈るわ

生きられるひと
   

  

終わりになにを知るっていうの?

作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

終わりになにを知るっていうの?

短歌十首。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-02-15

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