きもち 4

しらじらと朝がやってくるのを
疎ましくおもうのは
夜の沈黙が幸せだったからなのか

東へ向かう旅人が
夕日に涙するのは
来た道への後悔なのか

道端の小さな花が風に身を任せ
揺れているのは
自分を忘れたからなのか

ひとときの思いのなかを
いくつもの思いが行き来する

どこかに向かって

きもち 4

きもち 4

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-02-09

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