1人じゃなくて

初投稿の作品です!!

本当にksみたいな文ですが……

女子1人と男子2人っていう展開でかいてみたいなーっと思ってかいたらこんな作品になりまりました(・∀・;)

いつだったろうか…。私が一人だと思ったのは…。
「もぅ一緒にいられない。」
「いつまでも、一緒にいられないんだ…。“みんな一緒”なんて…。」
「待って…。お願い、行かないで…!」

どうして?
「昔はお友達いたのかもしれないけど、もぅ、“友達”なんてできないね。」
「お前は心がないみたいで嫌だ。」

なんで、なんで、なんで、……………………



幼い頃、私には仲の良い友達が2人いた。2人とも男の子であった。特に理由
はないが、引き合うように仲良くなったのだった。
「陽菜はなんでもできてすごいなぁ、俺もできるけどなっっ」
「うん。すごいよね。」
「ありがと!!」
いつも元気な正貴に、いつも優しく見守ってくれた理人。
2人とも、私をよく「すごい、すごい」と言ってくれた。なんでもできていた私は
それがとても嬉しくて、嬉しくて、なんでも頑張っていた。
中学生になる前だった。万能だった私はやっぱり普通の中学へ行くと話していた。
しかし、理人も正貴も違かった。正貴は野球がうまくて野球の強い学校へ。
理人は…。名門の中学・とても頭のいい人じゃないと入れない中学にいく

 ・・
…はずだった
春休み終わりの日、次から新しい日が始まる、という前日だった。
しかし理人は死んだ。死んでしまったのであった。原因が分からず、結局答えは
「自殺」になった。理由も見つからない。それくらい理人は毎日を何事もなく
過ごしていたはずなのだから。

私は今でも、その事、それまでの事を鮮明に覚えている。
葬式にも行かず、ただ、ただ、泣いて、家に閉じこもった。
今まで一緒だった人に二度と会えないのだと考えるだけで涙がでてきた。

そのまま入学式という新しい日を迎えた。初めのうちはみんな私に話しかけよう
としたり仲良くしようとしてくれた。しかし一ヶ月過ぎるとみんな離れていった。
友達と別れる事がつらいと二重に理解し、苦しんだ私には仲良くすることができ
るはずもなく、ただ一人で居て、理人のことを考えるだけだった。
5月の頃まで正貴はを心配して学校まで迎えに来てくれていた。
毎日、毎日。部活は決まっているからね、と笑ってきてくれていた。
たまに、私の彼氏だと思われる時もあった。正貴は顔もを赤くしていたが、
私はそれを聞く度に、もう違う学校だと言われているようで心が締め付けられる
ようだった。迎えも五月中旬からなくなった。本格的に部活がはじまったのだ。
帰宅部の私は一人だった。

そして今日もいつもと同じような一日がはじまった。いじめられもせず、友達に
囲まれもせず一人でいた。そんな私は理人の事を考えているうちに、ただ悲しむ
だけでなく、「なぜ」という疑問が浮かんでくるようになった。しかし、考えれば
考えるほど分からなくなり、泣きそうになる、という繰り返しだった。
朝、学校に着いた。
下駄箱を開けると、上履きがなくなっていた。上履きはバケツの黒い水の中に
入っていた。「いつかは…」と思っていたので、特にうろたえもしなかった。
だが、教室に入ると違った。みんな私が教室に入っても反応しないというのは
普通だが、机の上は違った。

「昔の事を引きずってるヤツ。こっちにまで不幸がうつる。前に生きていたやつ
がなんだっていうんだよ。どうせ仮の友達だったんだろ。」

たくさんの言葉が、言葉が……。私にはこれらの言葉が、私の三人でいたころの
思い出を否定されているように感じた。呆然とし、その場に立ち尽くし
……家に帰った。お葬式の日以来、涙が出なくなっていた私は、もう心を保って
いるのは精一杯だった。今にも発狂しそうで、自殺を考える
正貴には迷惑かけたなぁ。親は心配してくれるかな。クラスでは深く関わって
いつ人もいないし。みんな喜ぶかな。暗いやつがいなくなって。

暗い暗い部屋の中で自嘲的に笑う。もぅ嫌だ………。


自殺をこころみる。手が震える。死ぬのか。理人に会えるかな。
正貴は彼女できるといいな。正貴はきっとかっこいいし、優しいし、おもしろい
からモテるか…。思い浮かぶのは理人と正貴。私、女友達できなかったじゃん。
理人と正貴のせいだよ?

今まで何を思っていたのかな。死んだ人しか思っていなかったな。
これじゃ何も思ってないのと一緒だったな。

今、思う。

正貴、ごめん。そして、ありがとう。

他の家族にも。友達だった子も。

本当に心から思う。考える。

ごめん。ありがとう。

……………………。さぁ、死のう。次の未来が幸せだといいな。

さようなら。










                         …死ぬことができない
持っていたナイフが手から落ちる。どうして、どうして。
思ってしまったら。思い出してしまったら。

あれ?まだ思ってない、思い出してない?

頭に理人や昔のことが。
それしか考えられない。いろんな記憶が蘇る。温かいもの、つらく、寂しいもの。
幸せなもの。たくさんの記憶。


タタタタッ
「陽菜ッ!!」
「正…貴…?」
正貴が私に抱きつく。ギュ…って。強く。温かく。

「陽菜ぁ、陽菜ぁ、陽菜ぁ。」
正貴の目から、涙が。私のために泣いてくれているの?
「なぁに?」
私は微笑んで言った。しかし、実際は微笑むことはできず出たのは涙だった。
ずっと泣けていなかった私の目から。大粒の涙が…。
「なんでナイフ、なんて。死ぬ、なんて。俺、が、許さないっ。俺が、俺が、
陽菜と、一緒に、いる、から……ッ!!」
ヒック、ヒックと泣きじゃくりながら。
「私、バカだなぁ。」
あぁ、ホント、馬鹿だ。ここに、こんな悲しんでくれる人がいるじゃないか。
何が「死のう。」だ。私は大バカ者だ。
「正貴ぃ。あり、が、と。」
泣きながら、私もしゃべる。

グスッ…。グスッ…。鼻水が、涙が。顔がぐちゃぐちゃだ。

泣いて、泣いて。私はずっと泣き止まなかった。
正貴は、その間、ずっと抱きしめてくれていた。その大きくて優しくて、
温かい腕の中で私は泣いた。そして眠ってしまった。



夢の中。
1人ぼっち。あれ?正貴?正貴ぃ。一緒にいてくれるんじゃないの?
ねぇ、ねぇーッ!!

「陽菜。」
聞き覚えのある、優しい声。そこには…。
「理…人?」
「うん。なぁに・陽菜?」
あれ、理人。大きくなって、かっこよくなって、声が少し低くなっている。
「陽菜。大丈夫。陽菜は死んでないよ。」
  ・
陽菜は
ってやっぱり理人は死んでいるのに……。
「ねぇ、陽菜。なんで僕は死んだと思う?」
少し顔を曇らせて、私にきく。
「そんな…の、わかんない、よ……ッ!!」
「僕はね、3人でいるのが大好きだったんだ。」
「そんなの、私だって同じ!」
「だけど分かっちゃたんだ。【ずっとは一緒にいられない】って…。僕は親
に中学校の話を進められ、正貴も、違う学校へ…。僕は考えた。いられない
なら、心に残ればいいんだって。心に残らせてもらえる。しかも、ずっと。
そんな方法1つしかないと思っていたんだ。」
「…死?」
「うん。そうだね。当時、愚かな僕には、その方法しか思い浮かばなかった。
こんなふうに残った人に強い悲しみを植え付けるだけなのに…。そして、
死んだ。」
「そんな、ことしなくても、私……!!」
「不安だったんだよ。口で言われても【いつかは】って…。
でもさ、こんなことしなくても大丈夫だったんだ。陽菜はもぅ分かったでしょ?
正貴が泣いてくれていた。」
「うん。」
「僕は、死んだ後、陽菜や正貴を見て、ひどく後悔した。そして、上の
世界に行って頼んだ。1回ずつ、僕に2人のことを助けさせてって。大きな
代価を払って。」
「代価って」
「陽菜には関係しないよ。まぁ陽菜は案の定、自殺を試みた。そこで
使ったんだ。」
「理人…。」
「でも、もぅ陽菜は大丈夫だ!!死のう、なんて考えちゃだめだよ。
僕、もぅ行かなきゃ。」
「待ってッ!!」
「じゃぁね……。」
「理人!理人!」
私は理人を必死で呼ぶ。透けていく理人の体。
「ねぇ陽菜、覚えてる?小学校の頃の。」
そう言って理人は話し出す。

小学校の頃、僕が「僕が明日死んじゃったらどうする?」ってきいいたよね。
あの頃はほんの冗談で言ったんだけど。
そしたら、陽菜ったら、
「絶対やだっっ。なんでもするから、死んだりしないでっ」
って泣きながら言ったよね。僕、冗談で言ったから、困っちゃって。

「そんなの覚えてないよ……。」
「陽菜。なんでもしてくれるんでしょ?じゃあさ、最後に僕の話をきいて?」
理人の体が透けていっている。
「うん。うん。うん!」

「ずぅーっと好きだったよ!ばいばい、陽菜。人生を楽しんで。
一度きりなんだ!!僕、忘れられるの、嫌だったけど、陽菜が困るなら、
忘れて…。さぁ陽菜の人生を自分で造りあげるんだ!!」

「理人ぉーッ!!忘れるわけないじゃん!!」



理人はもぅ二度と生まれ変われない、という代価を払っていた。
だが、陽菜はその事をしるはずもなく、また会えることを信じた。




…。バッ!!
「陽菜?」
「正、貴。ゴメン。迷惑かけて…」
「…。悪いのは全部俺だ。陽菜を1人にさせて…。苦しかったよな、さみし
かったよな…。次は、次は…。」
「大丈夫。正貴。」
笑えているか心配だけど、私は、しっかりと言葉を紡ぐ。
「もぅ死のうなんて思わない。自分から自分の人生を否定するようなこと、
しない。だから、心配しないで。もぅ大丈夫、だから…ッ」
やっぱり泣いちゃった。
スクッ!!
正貴が急に立ち上がった。


「俺も言う。

俺と一緒にいてくれ!!陽菜!!ずっと、ずっと!!

 俺も好きだ、陽菜っ!!」

「正貴…。」
「理人も、生きていたら、言っていた。好きだって。でも、悪いけど、
俺だって好きなんだ…。死んだヤツに、譲れない。」
「ありがとう。理人も好きって言ってくれた…。私も、2人とも好き。」
「違う。そうじゃなくて、理人も俺も異性として」
「言わないで。私のけじめがついたら。わがままかもしれないけど、今は、
今までより楽しい思い出を、理人にちゃんと生きてるって伝わるぐらいの
思い出をつくりたいの。だから、だから、好きかっていう返事には答えられ
ないけど、

これからも、一緒にいてください。」

これが今の私にできる精一杯の返事だ。

「陽菜…。分かったよ。改めてよろしく!」
「ありがとうッッまた、よろしくね。」
私は最高の友達、親友いやもっと大切な人を持つことができたのだ。


ねぇ、理人。私、歩き始めるよ。正貴と。後で理人と会ったこと、話して
いい?きっとびっくりするよね、正貴。



自分の人生は自分で造りあげる。
理人が私に言ってくれた一言一言、覚えてるよ。
好きだって言ってくれたことも覚えてる。

忘れないよ。
ずっと。
理人はずっと一緒。
3人で。
一緒だよ。

一緒にいられる。
たとえ誰かがいなくなっても。
いなくなるなんて嫌だけど。
思えば、心に思えば、心にいるって思えば。

今は心にいるって思える。

理人。ほら、3人一緒だよ!!


                END

1人じゃなくて

ここまで読んでくださりありがとうございます!!

本当にクソ見たみたいな文ですいませんでした(´∀`; )
文才ないので私にはこんなもんしか…


死、が入っちゃうのは暗いかなーとも思ったんですが思い切りいれちゃいましたw



次も何か頑張って書こうと思います!w


では、ここまで読んでくださり本当にありがとうございましたm( __ __ )m

1人じゃなくて

女子1人と男子2人がメインです。 途中「死」が関係しますが……。 3人の絆をかきました。

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-08

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